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2019.02.11 16:00  NEWSポストセブン

米国でもブームのこんまり 片づけ番組の何が面白いのか

番組でのこんまりはタモリ的存在だった(イラスト/ヨシムラヒロム)

 数年前、日本で片づけブームの一翼をになっていた近藤麻理恵こと、こんまりが、リアリティ番組『KonMari~人生がときめく片づけの魔法』(Netflix)によってアメリカで大ブームとなっている。イラストレーターでコラムニストのヨシムラヒロム氏が、一般家庭を訪れて片づけを伝授するだけの番組が、なぜ面白いリアリティ番組となったのかについて考えた。

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 ご存知の通り、“片づけコンサルタント”近藤麻理恵が大人気だ。ネットを開けば、どこもかしこも“こんまり”の記事。Netflixオリジナルコンテンツ『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』から発端した“こんまり”ブームの勢いは凄まじく。

 そして今、ブームに便乗したい!とこの文章を書いている。ただ、読む前に皆様に伝えたいことが一点。僕は“こんまり”についてそんな詳しくない。

 番組を観る前に持っていた知識といえば、“こんまり”が2010年に上梓した『人生がときめく片づけの魔法』でベストセラー作家となったことぐらいか。“こんまり”の本を扱うサンマーク出版は、山手線の車内に広告を出すことが有名で。当時、紙面に踊る「50万部突破」の文字面を見て「売れてるんだぁ、いいなぁ~」と感想を抱いた。

 その後、“こんまり”はテレビの情報番組でも活躍したらしい。wikiによれば、仲間由紀恵主演で『人生がときめく片づけの魔法』はドラマ化も。もちろん、そんなことはついさっきまで知らなかったわけだが。

 個人的にメディアに登場する片づけの達人が苦手だ。自身がプロデュースした〇〇棒なるアイテムを使い、部屋の隅を擦る。「こんなものいらないじゃない!」とモノを処分していく。プラスチックの箱にダンボールで仕切りを作り、小物を収める。最後、確かにキレイにはなった部屋で「やたったね!」とドヤ顔。テレビの映し方もあるが独善的な姿が気に食わない、細かいことにこだわる態度もセコい。見てて、なんだかナーバスな気分になる。

 こんな人間が『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』と対峙したのが先日。最初に感想を書きたい。“こんまり”は違う、他の達人とは別種だった。“片づけ”、ジャンルだけを見れば同じだが、やることが根本的に異なっていた。

 Rockには括られるけど、ビートルズとKANA-BOONが奏でる音に差があるように。ボールの形は似ているけど、異なる競技性を持つアメリカンフットボールとラグビーみたいに

『KonMari~人生がときめく片づけの魔法~』の舞台はアメリカ。シチュエーションは変ったものの、流れは今までの片づけ番組と同じ。片づけに悩む人の家に訪問、片づけを伝授、無事解決。同じだからこそ映えるのが“こんまり”のメソッドだ。

 なんでも最初が肝心である。番組冒頭、車で相談者の家を訪れる“こんまり”。最初にすることは「あいさつ&あいさつ」だ。一度目は相談者に「ハロー」とあいさつ。続けて、リビング、台所、クローゼット、寝室などを周り、悩みをヒアリング。いよいよ片づけスタートという段階で二度目のあいさつ。

 誰に?

 家に。

「家にあいさつしていいですか」と言い、フローリングに正座。靴で生活するアメリカ人にとって奇妙に映る行為。「私が家にあいさつをしている間、理想の家をイメージしてください」とささやき、瞳を閉じる。黒いロングヘアーと相まって、その姿はまるで巫女。相談者を含めた家自体、“こんまり”の世界観に染めていく。

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