◆もう少し早く結婚していたら……後悔と納得

 浩太さんと、今のまま付き合いを続けようと気持ちを切り替えた美和さんに、今年、転機が訪れた。昨年、浩太さんは、転職と迷った末に、意を決して独立。起業の道を選ぶことに。自宅でも仕事をするようになったことで、住んでいたマンションが手狭になったのだ。

「引っ越しを機に、一緒に住まないか、と言われました。と同時に、プロポーズ。独立したし、数年は仕事に注力するのかなと思っていたので、びっくりして。もちろん、“はい”と答えましたけど」

 授かったら幸せだが、正直、子供は難しいかなと思っていると、美和さんは話す。もう少し早く結婚していたら、子供も産めていたのに、という思いが湧かないのかと聞くと、最後にこう話してくれた。

「彼が私の年齢をもっと考えてくれていたら、結婚も、子供も手にできたかもしれないという気持ちは、正直、あります。だけど、2つを手に入れられるほど、私は器用ではなかったし、恐らく気合も足りなかったんでしょうね。歳をとればとるほど、長く付き合っている時間はないと考えがちだけど、私たちにとって、5年という時間は必要だったのかなと思います。今は、独立した彼を応援したい気持ちです」

 結婚は愛情よりタイミング、ともいう。美和さんにとってタイミングは、掴むものというより、待つものであった。

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