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2019.02.21 16:00  週刊ポスト

【嵐山光三郎氏書評】中国で1500年以上著され続けた怪異譚集

 宋代の「居酒屋の娘」は、酒を飲んだ娘に祟られる怖い体験。鬼気がつよい女に惚れられたら西方三百里の外へ逃げないと死んじゃいます。明代に入ると「牡丹灯籠」(剪灯新話」)の怪談。三遊亭円朝がアレンジして「怪談牡丹灯籠」となった。こういう奇想小説26篇を井波律子さんが翻訳し、小気味のいい解説をつけた。26篇のうち17編が新訳である。

 井波さんは『論語』『三国志演義』『水滸伝』などの訳者として知られるが、奇想小説が好きで、楽しみながら自在に編訳し、そのワクワクした呼吸が伝わってくる。この本を英訳して、トランプ大統領に読ませたら「トニカク中国人スゴイネ、ケンカシナイホウガイイヨ」と思うかな。トランプ氏は読解力がないからムリか。

※週刊ポスト2019年3月1日号

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