国内

天皇陛下在位30年式典 嘲笑疑惑と大量欠席、議員の問題行動

感動のハプニングに水を差す事件があったという(撮影/JMPA)

「平成最多」の15万4800人が訪れた新年一般参賀が記憶に新しい中、宮内庁は、皇太子さまのご即位を祝う一般参賀を、5月4日に皇居・宮殿で行うと発表した。その参賀は、皇太子さまが新天皇として公式行事で一般国民の前にお出ましになる初めての機会となる見通しだ。と同時に4月30日に譲位される天皇陛下と美智子さまは、参賀に参加されないことも決まった。

 2月24日、政府主催で行われた天皇陛下御在位30年記念式典は、退位儀式中をのぞいて、陛下が国民に直接おことばを述べられる最後の機会となった。

 会場の国立劇場(東京・千代田区)には、安倍晋三首相(64才)ら三権の長や各国大使、国会議員ら約1160人が臨席した。式典で陛下がおことばを述べられた時には、陛下と美智子さまおふたりのご関係を表すハプニングがあった。

「おことばを述べられ始めて約5分半が過ぎた時、陛下はおことばの書かれた原稿の3枚目を読み進められるはずが、誤って1枚目を手に取り、読み始めました。しかし、隣で見守られていた美智子さまが即座に陛下に近づかれ、本来読むべき3枚目の原稿を手渡されました。取り違えに気づかれた陛下は、再びおことばを読み進めました。おことばの内容が全部頭に入っていたからこそできた美智子さまの絶妙なフォローで、天皇皇后として過ごしてきたおふたりの絆が感じ取れる、感動的なシーンでした」(宮内庁関係者)

 だが、その感動に水を差す行為があったという。

「陛下がおことばを読み違えられた時に、会場1階の中央後方席あたりから『ははは』という男性の笑い声が聞こえたんです。そこは式典に出席した国会議員らが座っていた席。もしそれが読み違いへの嘲笑だったのであれば、大変な不敬行為ではないでしょうか」(出席者の1人)

 今回の式典には多くの国会議員が出席していたが、この嘲笑疑惑以外にも問題行動が指摘されているという。

「式典には、約700人の全国会議員が招待されました。しかし、その内の約350人が欠席したそうです。現在、国会会期中で議員は都内に集まっています。都内で行われた式典には出席しやすいはずですが、なぜこんなにも多くの議員が不参加だったのかと、疑問の声が上がったそうです」(政府関係者)

 ある議員の秘書は、こう説明する。

「式典が日曜だったため、地元に戻っている議員もいました。しかし、中には式典参加に関して服装などの厳しいルールに従えない、という理由で“ボイコット”した人もいたと聞きました。

 昨年11月に超党派で設立した『天皇陛下御即位三十年奉祝国会議員連盟』に加盟した議員らが、“欠席があまりに多すぎる”と憤慨しているらしいです」

 最近の政治家は不誠実なだけでなく不敬でもあるのか。

※女性セブン2019年3月21日号

関連記事

トピックス

大谷翔平がこだわる回転効率とは何か(時事通信フォト)
《メジャー自己最速164キロ記録》大谷翔平が重視する“回転効率”とは何か? 今永昇太や佐々木朗希とも違う“打ちにくい球”の正体 肩やヒジへの負担を懸念する声も
週刊ポスト
竹内朋香さん(27)と伊藤凛さん(26)は、ものの数分間のうちに刺殺されたとされている(飲食店紹介サイトより。現在は削除済み)
「ギャー!!と悲鳴が…」「血のついた黒い服の切れ端がたくさん…」常連客の山下市郎容疑者が“ククリナイフ”で深夜のバーを襲撃《浜松市ガールズバー店員刺殺》
NEWSポストセブン
和久井学被告と、当時25歳だった元キャバクラ店経営者の女性・Aさん
【新宿タワマン殺人・初公判】「オフ会でBBQ、2人でお台場デートにも…」和久井学被告の弁護人が主張した25歳被害女性の「振る舞い」
NEWSポストセブン
遠野なぎこ(Instagramより)
《愛するネコは無事発見》遠野なぎこが明かしていた「冷房嫌い」 夏でもヒートテックで「眠っている間に脱水症状」も 【遺体の身元確認中】
NEWSポストセブン
『凡夫 寺島知裕。「BUBKA」を作った男』(清談社Publico)を執筆した作家・樋口毅宏氏
「元部下として本にした。それ自体が罪滅ぼしなんです」…雑誌『BUBKA』を生み出した男の「モラハラ・セクハラ」まみれの“負の爪痕”
NEWSポストセブン
ブラジルを公式訪問されている秋篠宮家の次女・佳子さま(2025年6月4日、撮影/JMPA)
「佳子さまは大学院で学位取得」とブラジル大手通信社が“学歴デマ報道”  宮内庁は「全報道への対応は困難。訂正は求めていません」と回答
NEWSポストセブン
米田
「元祖二刀流」の米田哲也氏が大谷翔平の打撃を「乗っているよな」と評す 缶チューハイ万引き逮捕後初告白で「巨人に移籍していれば投手本塁打数は歴代1位だった」と語る
NEWSポストセブン
花田優一が語った福田典子アナへの“熱い愛”
《福田典子アナへの“熱い愛”を直撃》花田優一が語った新恋人との生活と再婚の可能性「お互いのリズムで足並みを揃えながら、寄り添って進んでいこうと思います」
週刊ポスト
生成AIを用いた佳子さまの動画が拡散されている(時事通信フォト)
「佳子さまの水着姿」「佳子さまダンス」…拡散する生成AI“ディープフェイク”に宮内庁は「必要に応じて警察庁を始めとする関係省庁等と対応を行う」
NEWSポストセブン
まだ重要な問題が残されている(中居正広氏/時事通信フォト)
中居正広氏と被害女性Aさんの“事案後のメール”に「フジ幹部B氏」が繰り返し登場する動かぬ証拠 「業務の延長線上」だったのか、残された最後の問題
週刊ポスト
遠野なぎこ(本人のインスタグラムより)
《ブログが主な収入源…》女優・遠野なぎこ、レギュラー番組“全滅”で悩んでいた「金銭苦」、1週間前に公表した「診断結果」「薬の処方」
NEWSポストセブン
ホストクラブや風俗店、飲食店のネオン看板がひしめく新宿歌舞伎町(イメージ、時事通信フォト)
《「歌舞伎町弁護士」のもとにやって来た相談者は「女風」のセラピスト》3か月でホストを諦めた男性に声を掛けた「紫色の靴を履いた男」
NEWSポストセブン