今上天皇については高く評価するが、昭和天皇に対しては「反日宣伝」の言葉が並ぶ。
〈明仁天皇の父親は、悪名高い昭和の裕仁天皇である。裕仁天皇はすなわち中国への侵略戦争と太平洋戦争を発動し、中国及び多くのアジアの国に深刻な被害を与え、戦争による甚大な傷と損害をもたらした人物である〉(「人民日報海外版」2019年1月3日)
同記事には皇太子の人物評も載っている。これも安倍政権批判に利用している。
〈2015年、徳仁親王は戦後70周年の年に、明仁天皇と同じく歴史を正視するよう呼びかけ、「私は戦争を経験していませんが、戦争の記憶が次第に薄れていくなか、虚心に過去を振り返り、悲劇の経験と歴史を正しく伝えていくことが、今はとても重要なことであると考えています」と語った。
こうしたメッセージは安倍晋三首相とその他の右翼分子に向けられたものと見る意見は少なくない〉(同前)
※SAPIO2019年4月号