◆第2位(125票)ドリフトを競技として定着させた金字塔
『頭文字D』
【あらすじ:トヨタ・スプリンタートレノ(AE86・通称ハチロク)に乗る高校生の主人公・藤原拓海が峠を走り抜く公道バトル漫画。ライバルたちとの戦いを通じて、やがて拓海は「頂点に立つドライバー」を目標に走りの世界に身を投じていく(1995~2013年連載)】
トヨタの86トレノで公道レーサーたちをなで切る主人公は高校生3年生の藤原拓海。父・文太の愛車を譲り受けてからより高度なドライビングテクニックを会得し、いずれはプロのレーサーを夢見る。『頭文字D』がドリフトという存在を世に知らしめたことで、道路交通法で禁止されていたにもかかわらず“ドリフト族”が生まれ、峠での横転、転落、ドリフトによる巻き込み事故が多発した。
そもそも、拓海は13歳の頃から無免許で自動車を運転し、家業の豆腐店の配達を86トレノでやっていた経験からドライビングテクニックを養った。文太は息子に飲酒運転させるなどハチャメチャな教育方針。さらに、同級生の恋人茂木なつきは月3回で小遣い30万円の援助交際をしながら拓海と付き合う二股女という設定を見ると、レース内容を抜きにすれば、当時としてはかなりぶっ飛んだ作品でもある。