◆第3位(52票)全開バリバリで1980年代を駆け抜けた
『バリバリ伝説』
【あらすじ:大型バイクで峠でのバトルに明け暮れる高校生の巨摩郡は、ライバルたちと切磋琢磨しながら、世界のトップレーサーへと成長していく。そして世界最高峰の二輪レースであるWGP500ccクラスへ挑戦する(1983~1991年連載)】
1980年代、オートバイに憧れる青少年たちを熱狂的に虜にし、サーキットを中心に描くレース派のバイク漫画として君臨した『バリバリ伝説』。「羯徒毘路薫’狼琉(かっとびロックンロール)」の歌詞で“バリバリ”全開だった横浜銀蝿が解散した1983年に連載開始。若者たちの間で「バリバリ」は日常的な単語だった。
連戦連勝だった公道レーサー巨摩郡は持ち前の実力を発揮し、世界の桧舞台へと上がる。若き天才日本人に立ちはだかるのは、郡とは異なる特長を持つ天才ラルフ。二人は切磋琢磨し合い、郡は日本人初のワールドグランプリチャンピオンの栄冠を勝ち取る。
郡には、聖秀吉という互いに認め合うライバルがいたが、事故に遭って死んでしまう。後に、しげの秀一氏は雑誌で「あまりに存在が大きすぎて、主人公を食う可能性があったから」と答えている。