「メンバーが『アドリブOKなんで』って言ってくれて。こちらからこういうこと言ってくださいなんて言ってないんですよ。さすが、お客さんが楽しんでくれることを第一に考えてきたグループですね」(今林氏、以下同)
世間を騒がせたメンバー脱退騒動の後というナーバスな時期ではあったが、純烈の盛り上げは見事の一言。この日、国技館中で光っていた無数のペンライトを見る限り、ファンは間違いなく楽しめていただろう。
実は純烈メンバーがプロレスに参加するのはこれが初めてではない。2013年にDDTプロレスリングが行った「路上プロレス in 宮地鉄工所」に純烈は全員で参加。ライブを行っただけでなく、なぜか勃発したプロレスに巻き込まれてしまう。
「屋外の工場が会場なんですが、純烈がフォークリフトの荷台に乗って登場して、そのままトラックの荷台で歌って、途中でレスラーが乱入する(笑)。試合になって、戦いに巻き込まれて、石灰まみれになりながら最終的にボロボロの中、最後にもう1曲歌う、みたいな」
この路上プロレスは、数々のアイドルやミュージシャンも参加する大きなイベントへの出演をかけて行われた。そして純烈は見事イベント出演を果たし、オープニングライブでイベントを盛り上げている。
「路上プロレスもそうだけど、マッスル参戦も『純烈が今やるべきことはこれだ』という信念みたいなものがあって参加してくれてるんじゃないですかね。騒動のときの会見の言葉ひとつ取ってもそうですけど、すごいですよ彼らは。見ていて思うんですけど、また紅白出るんじゃないですか」
◆取材・文/大木信景(HEW)