1つはクラウドワーク。在宅フリーランスとして、WEBデザインや記事のライティングなどを行う。通勤時間が不要な分、時間の融通が利きやすく、また習得した専門技能を活かせるメリットもある。
2つ目は家事代行。家屋内の清掃や調理など、主婦仕事で磨いた技能そのものが有償労働に換わる。最近では、高い調理スキルを持つ伝説の家政婦がテレビ番組で人気となり、働く選択肢として認知度が高まってきている。
そして3つ目が、ご近所ワークと言われる働き方だ。“ご近所”という名が示す通り、自宅近辺で対応できる様々な仕事を業務委託形式で引き受ける。
ご近所ワークの場合、高度なスキル・経験は要求されない。基本的には、「誰にでもできる仕事」だ。それを家仕事の合間に発生する「すきま時間」で対応する。
例えば、最近普及が進んでいるカーシェアリングに用いられる自動車の点検・清掃業務。あらかじめ用意されたチェックリストに沿って点検個所の状態を確認し清掃を行う。代表的な料金相場だと、車1台あたり1500円の報酬が支払われる。
あるいは空き地の調査。依頼しているのは、コインパーキングを運営する企業。近所に空き地を見つけたらスマホで写真撮影し、ひな形に沿ってアンケートに答えて送信。こちらの代表的な報酬は一件700円ほど。
これらご近所ワークのメリットは、誰でも手軽に報酬が得られるだけでなく、仕事場が近所なので直行直帰が基本となり融通が利きやすいこと。そしてうまく組み合わせれば、効率良く報酬を積み重ねることも可能となる。
先ほどの空き地調査を例にとってみる。一件の報酬が700円の場合、仮に15分ごとに一件のペースで1時間働いたとすると4件こなすことができる。すると、700×4=2800円の報酬を得る計算だ。これは時給2800円の仕事に相当する。