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金村義明氏が評価する新人10人、小園海斗は「化けモン」

今季の新人はどう?

 今年のプロ野球キャンプは、例年以上にルーキーが話題を集めた。12球団キャンプで20年間“皆勤”を続けてきた金村義明氏は、彼らをどう見たか──。

 * * *
 これだけ新人、それも高卒が騒がれた年はなかったでしょうが、ピカイチは広島の小園海斗(18)。僕の母校・報徳の後輩だからひいき目に見とるわけじゃありませんよ。報徳始まって以来の逸材で、とにかく身体能力は化けモンですわ。その上、休養日にもグラウンドに出てくる練習の虫。

小園は金村義明氏の高校の後輩(時事通信フォト)

 緒方孝市監督(50)はじめ、広島としてはまずはしっかりと二軍で育てる方針のようですが、その“縛り”をブチ破ってずっと一軍に居続けてしまうんじゃないかと思えるほどです。

 シーズン1年間通して働ける体力があるのか、という不安の声もありますけど、本人に聞いたら、練習量が多い広島にあって「報徳の練習のほうがキツかったです」ってシレッと言うてましたからね。

「そんなこと言うたら、いじめられるぞ」と心配になるくらい正直モンでした(笑い)。

 いや~、大物ですわ。僕も高卒でプロ入りしましたけど、大人の中に子供が交じって野球やるくらい、レベルが違うと感じましたからね。“扱い”もちゃいました。先輩からは「お前の給料が高いから俺の年俸が上がらへんのや」と平気で言われましたからね。いじめてやろうと手ぐすね引いてるレギュラー選手もいましたよ。

 そういう意味では、今の若い子は凄い。先輩の中に入っても物怖じしないし、堂々と野球をやってます。

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