ライフ

ツイッターは実名でやるに限る、と考える理由

年金機構は即更迭した(時事通信フォト)

 ネットでの不適切な言動がもとで仕事を失い、賠償などの厳しい現実に直面するのは、「バカッター」や「バイトテロ」で知られる若者たちだけではない。社会的な地位もあり、経済的にも余裕があるいい大人が匿名アカウントでやらかし、身バレしていることが少なくないのだ。ネットニュース編集者の中川淳一郎氏が、ツイッターで思い切った発言をしたい人こそ、実名でやるに限ると訴える。

 * * *
 韓国人や在日に対し、「食糞民族がこれ以上、来日することは、日本の社会不安の増大、特に治安の悪化に直結する」などと、ヘイトスピーチをツイッターに書きまくっていた人物が、世田谷年金事務所の所長であることがバレ、更迭された。様々なメディアに報じられ、彼の名前と愚かな行為はネットに残り続けることに。

 いい年したオッサンだったが、匿名を笠にロクでもない発言をしていた人物が身バレしたら当然炎上はするし職場に抗議電話は殺到。職場にもいづらいだろう。こうした身バレ案件の度に思うのが、「過激なことを言いたいのであれば、ツイッターは実名でやるに限る」ということである。

 今回元所長の身元がバレたのは、実名と所属を明らかにして使っていたインスタグラムの投稿を誤って匿名のツイッターに投稿してしまったことにあるとみられる。

 元所長は、「土井たか子(本名・李高順、昭和三十三年十月二十六日帰化)」なんて在日認定のデマを書く典型的ネトウヨだった。そんな男が身バレした途端、しおらしくなって「傷ついた皆様に深くお詫びいたします」としたうえで、二度と不適切発言をしないと宣言した。

 人は何を思おうが自由だが、公の場に出してはならない言葉というものがある(差別を肯定しているわけではない)。元所長はそうした言葉をこれまで使い続けてきただけに、今回の件では因果応報というか自業自得でまったく同情には値しない。

関連キーワード

関連記事

トピックス

元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎・ストーカー殺人》「悔しくて寝られない夜が何度も…」岡崎彩咲陽さんの兄弟が被告の厳罰求める“追悼ライブ”に500人が集結、兄は「俺の自慢の妹だな!愛してる」と涙
NEWSポストセブン
グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカル
【ニコラス・ケイジと共演も】「目標は二階堂ふみ、沢尻エリカ」グラドルから本格派女優を目指す西本ヒカルの「すべてをさらけ出す覚悟」
週刊ポスト
阪神・藤川球児監督と、ヘッドコーチに就任した和田豊・元監督(時事通信フォト)
阪神・藤川球児監督 和田豊・元監督が「18歳年上のヘッドコーチ」就任の思惑と不安 几帳面さ、忠実さに評価の声も「何かあった時に責任を取る身代わりでは」の指摘も
NEWSポストセブン
大谷翔平と真美子さん(時事通信フォト)
《ハワイで白黒ペアルック》「大谷翔平さんですか?」に真美子さんは“余裕の対応”…ファンが投稿した「ファミリーの仲睦まじい姿」
NEWSポストセブン
赤穂市民病院が公式に「医療過誤」だと認めている手術は一件のみ(写真/イメージマート)
「階段に突き落とされた」「試験の邪魔をされた」 漫画『脳外科医 竹田くん』のモデルになった赤穂市民病院医療過誤騒動に関係した執刀医と上司の医師の間で繰り広げられた“泥沼告訴合戦”
NEWSポストセブン
被害を受けたジュフリー氏、エプスタイン元被告(時事通信フォト、司法省(DOJ)より)
《女性の体に「ロリータ」の書き込み…》10代少女ら被害に…アメリカ史上最も“闇深い”人身売買事件、新たな写真が公開「手首に何かを巻きつける」「不気味に笑う男」【エプスタイン事件】
NEWSポストセブン
2025年はMLBのワールドシリーズで優勝。WBCでも優勝して、真の“世界一”を目指す(写真/AFLO)
《WBCで大谷翔平の二刀流の可能性は?》元祖WBC戦士・宮本慎也氏が展望「球数を制限しつつマウンドに立ってくれる」、連覇の可能性は50%
女性セブン
「名球会ONK座談会」の印象的なやりとりを振り返る
〈2025年追悼・長嶋茂雄さん 〉「ONK(王・長嶋・金田)座談会」を再録 日本中を明るく照らした“ミスターの言葉”、監督就任中も本音を隠さなかった「野球への熱い想い」
週刊ポスト
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン