安室透がメインキャラクターだった前作『ゼロの執行人』は、最終興収91億8000万円というシリーズ最高を記録したが、『紺青の拳』はそれを上回るロケットスタートを切った。公開初日となった4月12日から、わずか10日間で動員275万人、興行収入35億円を突破。動員ランキングも『キングダム』など、並みいる強豪を抑えて2週連続で1位に輝いている。
今作はシリーズ初となる海外・シンガポールが舞台。同国の政府観光局の全面協力のもと、製作されており、マーライオンやマリーナベイ・サンズ、ラッフルズホテルといった観光名所で事件が繰り広げられる。そのため、映画を鑑賞したファンからは「シンガポールに行きたくなった」という声が次々とあがっている。また同作を鑑賞したことを指す「出国した」「帰国した」という独自の表現がSNS上でファンの間に広まり流行語となるなど、その人気は社会現象となっている。
あの安室透も成し得なかった最終興収100億円。だが、今回は改元に伴う10連休という超大型連休が快進撃の『紺青の拳』を後押しする。怪盗キッドが“100億の男”になれるか、期待は高まるばかりだ。