国内

衆参ダブル選で自民党大敗なら麻生“棚ぼた”政権誕生も

「令和の政変」が始まる(時事通信フォト)

「衆参ダブル選挙」がにわかに現実味を帯びてきた。この突然の解散風が永田町に“嵐”を巻き起こしている。

 平成最後の日となる4月30日、麻生太郎・副総理が安倍晋三・首相の私邸を訪ね2時間密談した。そこで話し合われたのが解散問題だという。安倍首相の決断を注視しているのが解散を勧めたとされる麻生氏だ。政治ジャーナリスト・角谷浩一氏が語る。

「麻生さんは総理返り咲きを諦めていない。地元では息子に世代交代を求める声が強く、次の総選挙が東京五輪後になれば80歳になる麻生さんは引退になる可能性が高い。なんとか早期解散でもう1期議員をやりたい」

 そんな麻生氏に出番があるとすれば、ダブル選挙で自民党が衆参で大敗した場合だろう。「大敗」とはいいつつも、野党の現状から、ダブル選挙で自公で過半数を失い政権交代――という事態はほとんど想定できない。

 ただし、選挙情勢分析に定評がある政治ジャーナリスト・野上忠興氏は「野党が衆参の各選挙区で候補を一本化できれば、自民党が前回総選挙並みの得票率でも、衆院で50前後の議席がひっくり返り、参院でも20議席減の敗北はありうる」と見ている。

 そうなると、自民党が政権を維持するには公明党との連立が欠かせない。公明の発言力が増して憲法改正発議は遠のき、役割を終えた安倍首相は退陣に追い込まれる。

 そのとき、自民党再生を担う総理候補に小泉進次郎氏の名前が浮かぶが、そうはならない。

関連記事

トピックス

11月16日にチャリティーイベントを開催した前田健太投手(Instagramより)
《いろんな裏切りもありました…》前田健太投手の妻・早穂夫人が明かした「交渉に同席」、氷室京介、B’z松本孝弘の妻との華麗なる交友関係
NEWSポストセブン
役者でタレントの山口良一さんが今も築地本願寺を訪れる理由とは…?(事務所提供)
《笑福亭笑瓶さんの月命日に今も必ず墓参り》俳優・山口良一(70)が2年半、毎月22日に築地本願寺で眠る亡き親友に手を合わせる理由
NEWSポストセブン
高市早苗氏が首相に就任してから1ヶ月が経過した(時事通信フォト)
高市早苗首相への“女性からの厳しい指摘”に「女性の敵は女性なのか」の議論勃発 日本社会に色濃く残る男尊女卑の風潮が“女性同士の攻撃”に拍車をかける現実
女性セブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《1日で1000人以上と関係を持った》金髪美女インフルエンサーが予告した過激ファンサービス… “唾液の入った大量の小瓶”を配るプランも【オーストラリアで抗議活動】
NEWSポストセブン
日本全国でこれまでにない勢いでクマの出没が増えている
《猟友会にも寄せられるクレーム》罠にかかった凶暴なクマの映像に「歯や爪が悪くなってかわいそう」と…クレームに悩む高齢ベテランハンターの“嘆き”とは
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)と稲川会の内堀和也会長
六代目山口組が住吉会最高幹部との盃を「突然中止」か…暴力団や警察関係者に緊張が走った竹内照明若頭の不可解な「2度の稲川会電撃訪問」
NEWSポストセブン
浅香光代さんと内縁の夫・世志凡太氏
《訃報》コメディアン・世志凡太さん逝去、音楽プロデューサーとして「フィンガー5」を世に送り出し…直近で明かしていた現在の生活「周囲は“浅香光代さんの夫”と認識しています」
NEWSポストセブン
警視庁赤坂署に入る大津陽一郎容疑者(共同通信)
《赤坂・ライブハウス刺傷で現役自衛官逮捕》「妻子を隠して被害女性と“不倫”」「別れたがトラブルない」“チャリ20キロ爆走男” 大津陽一郎容疑者の呆れた供述とあまりに高い計画性
NEWSポストセブン
無銭飲食を繰り返したとして逮捕された台湾出身のインフルエンサーペイ・チャン(34)(Instagramより)
《支払いの代わりに性的サービスを提案》米・美しすぎる台湾出身の“食い逃げ犯”、高級店で無銭飲食を繰り返す 「美食家インフルエンサー」の“手口”【1か月で5回の逮捕】
NEWSポストセブン
温泉モデルとして混浴温泉を推しているしずかちゃん(左はイメージ/Getty Images)
「自然の一部になれる」温泉モデル・しずかちゃんが“混浴温泉”を残すべく活動を続ける理由「最初はカップルや夫婦で行くことをオススメします」
NEWSポストセブン
宮城県栗原市でクマと戦い生き残った秋田犬「テツ」(左の写真はサンプルです)
《熊と戦った秋田犬の壮絶な闘い》「愛犬が背中からダラダラと流血…」飼い主が語る緊迫の瞬間「扉を開けるとクマが1秒でこちらに飛びかかってきた」
NEWSポストセブン
シェントーン寺院を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月21日、撮影/横田紋子)
《ラオスご訪問で“お似合い”と絶賛の声》「すてきで何回もみちゃう」愛子さま、メンズライクなパンツスーツから一転 “定番色”ピンクの民族衣装をお召しに
NEWSポストセブン