義母の介護、昭恵夫人の選択は…

「洋子さんの体調不安は、永田町の関心事になっている“衆参ダブル選挙”にも影響します。というのも、安倍総理の選挙といえば、洋子さんが地元に入って選挙対策の陣頭指揮を執るのが通例です。しかし、今は洋子さんが無理をできる状況ではなさそうです。いくら総理大臣とはいえ、自分の選挙が盤石でない時に、衆院選挙をやりたくないはずです」(自民党関係者)

 安倍家全体を支えてきた洋子さんの緊急入院に、昭恵さんが出した答えが“遠慮介護”だった。

「夫は義母に頼り切っていて、義母も二人三脚でやってきた夫をとても信頼している。いざ義母の介護を考えた時に、昭恵さんが“何か力にはなりたいけど、自分が出る幕はないのではないか”と考えるのも無理はないと思います。

 昭恵さんがさまざまな会合や後援会、イベントに出たり、知人との食事会に出かけたりする様子がよく報じられますが、じっと家にいるのもはばかられるという気持ちもわかります。嫁である自分が不在にしている方が、母と息子が水入らずでいられるのではないかという気遣いがあるようです。周囲に何を言われようが出しゃばるのではなく、いい距離感を保つ。そんな介護の形も昭恵さんらしいのかもしれません」(前出・安倍家を知る関係者)

 義父母の介護をどこまでやるべきなのか――昭恵さんの置かれた環境は、決して特殊なケースではない。

 超高齢化で介護期間は長期化し、5年、10年と続くことも珍しくない。冒頭で触れたように、義母を介護する場合、実子よりも義理の娘の方が精神的負担が大きく、周囲のサポートが必要とされる。

 だが一方で、実子よりも義理の娘の方が、介護による「絆の深まり」と「感謝される喜び」を感じる割合が高いという。実子の方が、親のわがままや支配的な態度をストレスに感じて、「感謝される喜び」を感じにくいとの指摘もある。

 義母の介護によって得られるのは、大きな負担感か、感謝される喜びか――昭恵さんの介護は、どちらに向かうのだろうか。

※女性セブン2019年6月20日号

関連キーワード

関連記事

トピックス

割れた窓ガラス
「『ドン!』といきなり大きく速い揺れ」「3.11より怖かった」青森震度6強でドンキは休業・ツリー散乱・バリバリに割れたガラス…取材班が見た「現地のリアル」【青森県東方沖地震】
NEWSポストセブン
前橋市議会で退職が認められ、報道陣の取材に応じる小川晶市長(時事通信フォト)
《前橋・ラブホ通い詰め問題》「これは小川晶前市長の遺言」市幹部男性X氏が停職6か月で依願退職へ、市長選へ向け自民に危機感「いまも想像以上に小川さん支持が強い」
NEWSポストセブン
3年前に離婚していた穴井夕子とプロゴルァーの横田真一選手(Instagram/時事通信フォト)
《ゴルフ・横田真一プロと2年前に離婚》穴井夕子が明かしていた「夫婦ゲンカ中の夫への不満」と“家庭内別居”
NEWSポストセブン
二刀流かDHか、先発かリリーフか?
【大谷翔平のWBCでの“起用法”どれが正解か?】安全策なら「日本ラウンド出場せず、決勝ラウンドのみDHで出場」、WBCが「オープン戦での調整登板の代わり」になる可能性も
週刊ポスト
高市首相の発言で中国がエスカレート(時事通信フォト)
【中国軍機がレーダー照射も】高市発言で中国がエスカレート アメリカのスタンスは? 「曖昧戦略は終焉」「日米台で連携強化」の指摘も
NEWSポストセブン
テレビ復帰は困難との見方も強い国分太一(時事通信フォト)
元TOKIO・国分太一、地上波復帰は困難でもキャンプ趣味を活かしてYouTubeで復帰するシナリオも 「参戦すればキャンプYouTuberの人気の構図が一変する可能性」
週刊ポスト
世代交代へ(元横綱・大乃国)
《熾烈な相撲協会理事選》元横綱・大乃国の芝田山親方が勇退で八角理事長“一強体制”へ 2年先を見据えた次期理事長をめぐる争いも激化へ
週刊ポスト
2011年に放送が開始された『ヒルナンデス!!』(HPより/時事通信フォト)
《日テレ広報が回答》ナンチャン続投『ヒルナンデス!』打ち切り報道を完全否定「終了の予定ない」、終了説を一蹴した日テレの“ウラ事情”
NEWSポストセブン
青森県東方沖地震を受けての中国の反応は…(時事通信フォト)
《完全な失敗に終わるに違いない》最大震度6強・青森県東方沖地震、発生後の「在日中国大使館」公式Xでのポスト内容が波紋拡げる、注目される台湾総統の“対照的な対応”
NEWSポストセブン
安福久美子容疑者(69)の高場悟さんに対する”執着”が事件につながった(左:共同通信)
《名古屋主婦殺害》「あの時は振ってごめんねって会話ができるかなと…」安福久美子容疑者が美奈子さんを“土曜の昼”に襲撃したワケ…夫・悟さんが語っていた「離婚と養育費の話」
NEWSポストセブン
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
《悠仁さまとの差》宮内庁ホームページ“愛子内親王殿下のご活動”の項目開設に「なぜこんなに遅れたのか」の疑問 皇室記者は「当主の意向が反映されるとされます」
週刊ポスト
優勝パレードでは終始寄り添っていた真美子夫人と大谷翔平選手(キルステン・ワトソンさんのInstagramより)
《大谷翔平がWBC出場表明》真美子さん、佐々木朗希の妻にアドバイスか「東京ラウンドのタイミングで顔出ししてみたら?」 日本での“奥様会デビュー”計画
女性セブン