芸能

『IQサプリ』も復活!クイズ番組に活路を見出すフジの狙い

復活した『IQサプリ』(公式HPより)

 かつて民放視聴率トップだったのは“今は昔”――凋落が止まらないフジテレビが今、力を入れているのがクイズ番組だという。今、なぜクイズ番組なのか? その狙いとは? コラムニストでテレビ解説者の木村隆志さんが解説する。

 * * *
 14日夜に『脳内エステ IQサプリ 令和も超スッキリスペシャル』が放送されました。2004年4月~2009年3月のレギュラー版終了後は、特番が2013年に3回、2014年に1回放送されて以来であり、「5年ぶりの復活」にネット上ではさまざまな反応が飛び交っていました。

 現在フジテレビのプライム帯(19~23時)で放送されているクイズ番組は、月曜夜に『ネプリーグ』、火曜夜に『今夜はナゾトレ』と『潜在能力テスト』、土曜夜に『超逆境クイズバトル!! 99人の壁』の4本をレギュラー放送していますが、これは民放最多。

 日本テレビは『超問クイズ!真実か?ウソか?』、TBSは『東大王』『世界・ふしぎ発見!』、テレビ朝日は『クイズプレゼンバラエティーQさま!!』『くりぃむクイズ ミラクル9』を放送しているのみであり、「いかにフジテレビのクイズ番組が多いか」が分かります。

 さらに特番として、『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』『平成教育委員会』も放送されている上に、今回の『IQサプリ』復活。なぜフジテレビはこれほどクイズ番組に力を入れているのでしょうか?

◆超難問がほとんど出題されない理由

 最大の狙いは、ファミリー視聴の促進と、世帯視聴率を獲得するためにリアルタイムで見てもらいたいから。「家族そろって見てもらいやすい番組は何か?」「録画されずに見てもらいやすい番組は何か?」と考えたときの最適解がクイズ番組なのです。

 古くから大半のクイズ番組は、親子がお茶の間で対戦できるような幅広い年齢層が楽しめる問題を選んでいましたし、「録画するほどでもないし、一週見逃しても気にならず、また翌週見ようと思える」という気軽さがありました。

 その点、現在フジテレビが放送している『ネプリーグ』『今夜はナゾトレ』『潜在能力テスト』『99人の壁』も、超難問が出題されることは少なく、気軽に見られる番組ばかり。また、解答者も若手タレントが多く、さらに『99人の壁』は一般の子どもたちが活躍するシーンが話題を集めるなど、ファミリー視聴を狙っている様子が随所にうかがえます。

 もう1つ、フジテレビのクイズ番組を語る上で見逃せないのは、局内に流れる“ファミリー向けクイズ番組のDNA”。1970年代は『クイズグランプリ』『ズバリ!当てましょう』、1980年代は『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』、1990年代は『クイズ!年の差なんて』『平成教育委員会』、2000年代は『クイズ!ヘキサゴン』『クイズ$ミリオネア』というように、フジテレビは定期的にクイズ番組ブームを巻き起こしてきました。

 なかでも、『なるほど!ザ・ワールド』『クイズ・ドレミファドン!』『クイズ!年の差なんて』などを手がけた名プロデューサー・王東順さんの「ファミリーで楽しんでもらおう」というコンセプトが、現在のクイズ番組にも息づいているのです。

 フジテレビのバラエティーと言えば、『オレたちひょうきん族』『とんねるずのみなさんのおかげです』のような破天荒さや、『オールナイトフジ』『夕焼けニャンニャン』のようなノリ重視のイメージを抱きがちではないでしょうか。しかし実際は、家族で安心して見られるクイズ番組を多数放送していて、そのDNAは30年以上が過ぎた今も健在なのです。

◆クイズ番組フリークからの厚い信頼

関連記事

トピックス

長男・泰介君の誕生日祝い
妻と子供3人を失った警察官・大間圭介さん「『純烈』さんに憧れて…」始めたギター弾き語り「後悔のないように生きたい」考え始めた家族の三回忌【能登半島地震から2年】
NEWSポストセブン
インフルエンサーのぴきちんさん(Instagramより)
《2年連続ポストシーズン全試合現地観戦》大谷翔平の熱狂的ファン・ぴきちん、全米巡る“体力勝負”の脅威の追っかけはなぜ可能なのか
NEWSポストセブン
2024年に『ウチの師匠がつまらない』を上梓
「視聴率とれたらオレのおかげ?罰が当たるよ」三遊亭好楽さんが『笑点』メンバーや裏方に愛され続ける“お客さんファースト”  地方営業で土産を爆買いも
NEWSポストセブン
古谷敏氏(左)と藤岡弘、氏による二大ヒーロー夢の初対談
【二大ヒーロー夢の初対談】60周年ウルトラマン&55周年仮面ライダー、古谷敏と藤岡弘、が明かす秘話 「それぞれの生みの親が僕たちへ語りかけてくれた言葉が、ここまで導いてくれた」
週刊ポスト
小林ひとみ
結婚したのは“事務所の社長”…元セクシー女優・小林ひとみ(62)が直面した“2児の子育て”と“実際の収入”「背に腹は代えられない」仕事と育児を両立した“怒涛の日々” 
NEWSポストセブン
松田聖子のものまねタレント・Seiko
《ステージ4の大腸がん公表》松田聖子のものまねタレント・Seikoが語った「“余命3か月”を過ぎた現在」…「子供がいたらどんなに良かっただろう」と語る“真意”
NEWSポストセブン
(EPA=時事)
《2025の秋篠宮家・佳子さまは“ビジュ重視”》「クッキリ服」「寝顔騒動」…SNSの中心にいつづけた1年間 紀子さまが望む「彼女らしい生き方」とは
NEWSポストセブン
日本各地に残る性器を祀る祭りを巡っている
《セクハラや研究能力の限界を感じたことも…》“性器崇拝” の“奇祭”を60回以上巡った女性研究者が「沼」に再び引きずり込まれるまで
NEWSポストセブン
初公判は9月9日に大阪地裁で開かれた
「全裸で浴槽の中にしゃがみ…」「拒否ったら鼻の骨を折ります」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が明かした“エグい暴行”「警察が『今しかないよ』と言ってくれて…」
NEWSポストセブン
国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白(左/時事通信フォト)
「あなたは日テレに捨てられたんだよっ!」国分太一の素顔を知る『ガチンコ!』で共演の武道家・大和龍門氏が激白「今の状態で戻っても…」「スパッと見切りを」
NEWSポストセブン
初公判では、証拠取調べにおいて、弁護人はその大半の証拠の取調べに対し不同意としている
《交際相手の乳首と左薬指を切断》「切っても再生するから」「生活保護受けろ」コスプレイヤー・佐藤沙希被告の被害男性が語った“おぞましいほどの恐怖支配”と交際の実態
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン