ライフ

山手線を支える「レンガ」「ラーメン橋」の秘密

有楽町のガード下。「レンガ造りの高架橋」は開業当時のままだ(時事通信フォト)

 2020年春開業の新駅「高輪ゲートウェイ」。駅舎のデザインは新国立競技場も手掛けた隈研吾によるもので、鉄骨と木材のフレームに半透明の膜がかけられた明るく開放的なデザインが特徴だ。だが、山手線で注目すべき建築物は“新しいもの”ばかりに限らない。早稲田大学鉄道研究会が「いま見るべき山手線の鉄道遺産」を紹介する。

 * * *
 東京の顔ともいえる「山手線」。池袋~新宿~渋谷~品川は、主に土手の上や掘割の底、地上を走っているが、新橋辺りから東京・上野方面に向かうと一変し、線路は高架区間に入る。ここではぜひ、列車を降りて「高架橋」の観察をお勧めしたい。

 新橋~東京間の地上部分は山手線、京浜東北線、東海道線、新幹線が並走しているため、多種多様な高架橋が並走している。その中で、有楽町の“ガード下”で有名なレンガ造りの高架橋がある。

 この区間は明治33年(1900)に工事が始まり、42年(1909)に開通した。当時は鉄筋コンクリートによる高架橋建設技術はなく、レンガによって高架橋が建設されることになった。今年で110年目となるが、レンガ高架橋は今も変わらず電車を支えている。

 現在は耐震改良工事が各所で進み、レンガ高架橋の姿も変容しつつある。昔の姿をとどめていた新橋駅も駅改良工事によって近代的な駅に変化しつつある。明治の設備が平成・令和の姿に変わる前に、ぜひ足を運んでみてほしい。

あわせて読みたい

関連キーワード

関連記事

トピックス

政治資金の使途について藤田文武共同代表はどう答えるか(時事通信)
《政治資金で使われた赤坂キャバクラは新規60分4000円》維新・奥下議員が訪れたリーズナブルなキャバの店内は…? 「モダンな内装に個室もなく…」 コロナ5類引き下げ前のタイミング
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「旧統一教会から返金され30歳から毎月13万円を受け取り」「SNSの『お金配ります』投稿に応募…」山上徹也被告の“経済状況のリアル”【安倍元首相・銃撃事件公判】
NEWSポストセブン
神奈川県藤沢市宮原地区にモスクが建設されることが判明した(左の写真はサンプルです)
《イスラム教モスク建設で大騒動》荒れる神奈川県藤沢市 SNSでは「土葬もされる」と虚偽情報も拡散 市議会には多くの反対陳情が
NEWSポストセブン
イギリス出身のインフルエンサー、ボニー・ブルー(Instagramより)
《バリ島でへそ出しトップスで若者と密着》お騒がせ金髪美女インフルエンサー(26)が現地警察に拘束されていた【海外メディアが一斉に報じる】
NEWSポストセブン
いまだ“会食ゼロ”だという
「働いて働いて…」を地で行く高市早苗首相、首相就任後の生活は“寝ない”“食べない”“電話出ない” 食事や睡眠を削って猛勉強、激ヤセぶりに周囲は心配
女性セブン
大谷が語った「遠征に行きたくない」の真意とは
《真美子さんとのリラックス空間》大谷翔平が「遠征に行きたくない」と語る“自宅の心地よさ”…外食はほとんどせず、自宅で節目に味わっていた「和の味覚」
NEWSポストセブン
逮捕された村上迦楼羅容疑者(時事通信フォト)
《闇バイト強盗事件・指示役の“素顔”》「不動産で儲かった」湾岸タワマンに住み、地下アイドルの推し活で浪費…“金髪巻き髪ギャル”に夢中
NEWSポストセブン
「武蔵陵墓地」を訪問された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年12月3日、撮影/JMPA)
《曾祖父母へご報告》グレーのロングドレスで参拝された愛子さま クローバーリーフカラー&Aラインシルエットのジャケットでフェミニンさも
NEWSポストセブン
2021年に裁判資料として公開されたアンドルー王子、ヴァージニア・ジュフリー氏の写真(時事通信フォト)
《約200枚の写真が一斉に》米・エプスタイン事件、未成年少女ら人身売買の“現場資料”を下院監視委員会が公開 「顧客リスト」開示に向けて前進か
NEWSポストセブン
指示役として逮捕された村上迦楼羅容疑者
「腹を蹴れ」「指を折れ」闇バイト主犯格逮捕で明るみに…首都圏18連続強盗事件の“恐怖の犯行実態”〈一回で儲かる仕事 あります〉TikTokフォロワー5万人の“20代主犯格”も
NEWSポストセブン
海外セレブの間では「アスレジャー
というファッションジャンルが流行(ケンダル・ジェンナーのInstagramより)
《広瀬すずのぴったりレギンスも話題に》「アスレジャー」ファッション 世界的に流行でも「不適切」「不快感」とネガティブな反応をする人たちの心理
NEWSポストセブン
2018年、女優・木南晴夏と結婚した玉木宏
《ムキムキの腕で支える子育て》第2子誕生の玉木宏、妻・木南晴夏との休日で見せていた「全力パパ」の顔 ママチャリは自らチョイス
NEWSポストセブン