「中日・与田監督も“広報担当”と親しまれるほど、メディア対応を丁寧にすることで、選手に対する批判をかわしている。落合博満・監督時代は、メディアに全く対応せず、批判的な報道が選手に向いたこともありましたからね」
一方、野球評論家の江本孟紀氏は、ビヤヌエバ(27)とゲレーロ(32)の両外国人を同時に二軍に落とすことができる原監督を「危うさのある全権監督」としつつも、その采配をこう評価する。
「投手陣では、中川皓太(25)や桜井俊貴(25)ら台頭してきた若手をすかさず抜擢し、そういった選手が結果を残している。この判断力は、3度目の政権となる原監督の経験が生かされているように思います」
自主性に任せて伸びる部下がいれば、厳しく指導して伸びる部下もいる。“部下への指導”が難しいのは、プロ野球の世界でも変わらない。
※週刊ポスト2019年6月28日号