明暗分かれる両者に共通するのは、今季「新監督」のもとでプレーしていることだ。もちろん、選手の調子の浮き沈みには、個々人の努力や慢心など、様々な要因がある。しかし、選手にとって、「監督との相性」も重要な要因となることは間違いない。
過去には、前年に成績が振るわなかった小早川毅彦や遠山奨志が、名将・野村克也・監督のもとに移籍してかつての輝きを取り戻したケースがあった。
だが、その野村監督のもとで芽が出なかった今岡誠が、代わって就任した故・星野仙一・監督に抜擢されて主軸を担った例もある。
“野村再生工場”で復活を遂げた遠山氏が語る。
「監督が代わると、チームカラーも変わる。固定観念がリセットされます。とくに、くすぶっている選手にとっては絶好のアピールチャンスになる。僕の場合は、野村監督が『野球の“や”の字』からやり直そうとしてくださった中で、“何でもしてやる”という気持ちでしたからね。監督が代わって指導がマッチすれば、色々な可能性は出てくると思います」
◆原監督に合う選手、合わない選手
前出・スポーツ紙デスクが続ける。