芸能

ザ・スパイダース 紅白に出られなかった理由は「髪の長さ」

「夕陽が泣いている」は120万枚を超える大ヒット

 1960年代後半から1970年代前半にかけて一世を風靡したグループ・サウンズ(GS)。1961年に結成されたザ・スパイダースはGSの草分け的存在であり、多くのファンの心をつかみレコードはヒットしたが、NHK紅白歌合戦には出られなかった。その理由を元メンバーでベース担当の加藤充氏が明かした。

 * * *
 あの頃は「寝て起きたらファンが倍になる」日々でした。『夕陽が泣いている』(1966年)を出してから海外に行ったら、その間に日本で人気に火が付いていて、帰国したら羽田空港が大変な騒ぎになっていたこともありました。メンバーだけは目立たないように後ろから出ることになっていたのに、自分だけ知らされてなくて前から出ちゃって、メンバーに怒られましたね。

 そうそう、タイガースの5人がまだファニーズと名乗っていた頃は、メンバー全員がスパイダースのファンクラブに入っていたんです。大阪のイベントの時には、皆揃って客席に座っていましたね。終わってからサインや握手もしましたよ。

 曲が売れても紅白歌合戦には出られませんでした。当時のNHKの前田義徳会長が「髪の長いのは不良だ」って言って。だから年末にはヨーロッパに行って、色んなグループと一緒になりました。特にスペンサー・デイビス・グループとは仲良くなって、僕らが日本から持っていったヤマハの楽器を、ヤマハに了解を得て、帰りにプレゼントしたこともあります。

 海外にはよく行きましたね。映画のロケで、当時はまだ日本人が容易に行けなかったバリ島にも行きましたよ。『スパイダースのバリ島珍道中』っていう作品。大勢出てくれた現地人のエキストラのギャラが煙草1本だったって後で聞かされてビックリしましたね。ヴィレッジ・シンガーズの笹井(一臣)君のお父さんが日活の映画プロデューサーで、スパイダースの主演映画を何本も作ってくれました。

関連記事

トピックス

NHK大河ドラマ『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』の打ち上げに参加したベッキー
《ザックリ背面ジッパーつきドレス着用》ベッキー、大河ドラマの打ち上げに際立つ服装で参加して関係者と話し込む「充実した日々」
NEWSポストセブン
三田寛子(時事通信フォト)
「あの嫁は何なんだ」「坊っちゃんが可哀想」三田寛子が過ごした苦労続きの新婚時代…新妻・能條愛未を“全力サポート”する理由
NEWSポストセブン
雅子さまが三重県をご訪問(共同通信社)
《お洒落とは》フェラガモ歴30年の雅子さま、三重県ご訪問でお持ちの愛用バッグに込められた“美学” 愛子さまにも受け継がれる「サステナブルの心」
NEWSポストセブン
大相撲九州場所
九州場所「17年連続15日皆勤」の溜席の博多美人はなぜ通い続けられるのか 身支度は大変だが「江戸時代にタイムトリップしているような気持ちになれる」と語る
NEWSポストセブン
一般女性との不倫が報じられた中村芝翫
《芝翫と愛人の半同棲にモヤモヤ》中村橋之助、婚約発表のウラで周囲に相談していた「父の不倫状況」…関係者が明かした「現在」とは
NEWSポストセブン
山本由伸選手とモデルのNiki(共同通信/Instagramより)
《噂のパートナーNiki》この1年で変化していた山本由伸との“関係性”「今年は球場で彼女の姿を見なかった」プライバシー警戒を強めるきっかけになった出来事
NEWSポストセブン
マレーシアのマルチタレント「Namewee(ネームウィー)」(時事通信フォト)
人気ラッパー・ネームウィーが“ナースの女神”殺人事件関与疑惑で当局が拘束、過去には日本人セクシー女優との過激MVも制作《エクスタシー所持で逮捕も》
NEWSポストセブン
デコピンを抱えて試合を観戦する真美子さん(時事通信フォト)
《真美子さんが“晴れ舞台”に選んだハイブラワンピ》大谷翔平、MVP受賞を見届けた“TPOわきまえファッション”【デコピンコーデが話題】
NEWSポストセブン
指定暴力団六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組・司忍組長2月引退》“竹内七代目”誕生の分岐点は「司組長の誕生日」か 抗争終結宣言後も飛び交う「情報戦」 
NEWSポストセブン
活動を再開する河下楽
《独占告白》元関西ジュニア・河下楽、アルバイト掛け持ち生活のなか活動再開へ…退所きっかけとなった騒動については「本当に申し訳ないです」
NEWSポストセブン
ハワイ別荘の裁判が長期化している
《MVP受賞のウラで》大谷翔平、ハワイ別荘泥沼訴訟は長期化か…“真美子さんの誕生日直前に審問”が決定、大谷側は「カウンター訴訟」可能性を明記
NEWSポストセブン
11月1日、学習院大学の学園祭に足を運ばれた愛子さま(時事通信フォト)
《ひっきりなしにイケメンたちが》愛子さま、スマホとパンフを手にテンション爆アゲ…母校の学祭で“メンズアイドル”のパフォーマンスをご観覧
NEWSポストセブン