国内

「富裕女性のエスコート」募集 応募してみた男性たちの現実

ポスターには富裕女性のエスコートで高額報酬とあったが

ポスターには富裕女性のエスコートで高額報酬とあったが

 うまい話には裏がある、と平常心なら判断できる。ところが、窮地に追い込まれていたり、欲に目が眩むと、そんなに都合が良いばかりの話があるはずない、という判断ができなくなる。街角に貼られた高額報酬をうたう仕事の募集ポスターにつられ、結局は損をさせられた男性たちの体験談を、ライターの宮添優氏がレポートする。

 * * *
「男性高額報酬」
「富裕女性のエスコート」
「女性社長のお相手募集」

 繁華街の裏通りに、自動販売機や電柱に、このような甘い文言とともに貼り付けられた怪しい広告。

 額面通りに受け取れば「富裕層女性のお相手をして報酬がもらえる」ということだろうが、にわかには信じがたい。

 でも万が一ということもある…。そう考えた読者も多いかもしれないが、今回、実際にこうした業務を経験したという男性三人に話を聞いてみた。

 甘いマスクに180センチ超の身長を誇る、神奈川県在住で会社員のTさん(30代)。大学生の頃、今でいうガールズバーの男性版「サパークラブ」で働いた経験もあり、複数の女性に貢がせたこともある。そんな“成功体験”が忘れられないのか、「飲む打つ買う」がやめられなかった。

「その日も、仕事を早めに切り上げてパチンコに行ったんですが、8万円もスッたんですよ。いつもならそのままスナックやキャバクラで飲むんですが、金もないし路地裏の喫煙所で飲んでいたんです。するとすぐ横の壁に“あのポスター”が貼ってあり、電話してみるかと…」(Tさん)

 パチンコで負け、半ば自暴自棄気味にポスターに書いてある連絡先に電話をかけたTさん。スマホの向こうから聞こえてきたのは、どこにでもいるような「おじさんの声」だった。

「信じちゃいませんが、仮にも“高級女性”のお相手を募集しているのなら、それなりの人が出てくるのかと思ってたんです。でも、裏風俗の呼び込みみたいな“兄ちゃん、金に困ってんの?”って。よく話を聞いていくと、金持ちのおばさんや女社長の相手をする仕事はあるにはあるが、面接が厳しいと。ルックスだけでなく教養もいる、でもそうした条件がいらない仕事もあって、日払いの風俗店員、ドライバー。やる気があるなら今日にでも働けるって…。要は、金に困った人たちを、ナイトワークに斡旋する業者だったんですよ」(Tさん)

関連キーワード

関連記事

トピックス

俳優の水上恒司が真剣交際していることがわかった
水上恒司(26)『中学聖日記』から7年…マギー似美女と“庶民派スーパーデート” 取材に「はい、お付き合いしてます」とコメント
NEWSポストセブン
ラオスに滞在中の天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月18日、撮影/横田紋子)
《ラオスの民族衣装も》愛子さま、動きやすいパンツスタイルでご視察 現地に寄り添うお気持ちあふれるコーデ
NEWSポストセブン
AIの技術で遭遇リスクを可視化する「クマ遭遇AI予測マップ」
AIを活用し遭遇リスクを可視化した「クマ遭遇AI予測マップ」から見えてくるもの 遭遇確率が高いのは「山と川に挟まれた住宅周辺」、“過疎化”も重要なキーワードに
週刊ポスト
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト