スポーツ

一口馬主 儲けたいと考えての出資ならやめたほうがいい

500人の会員のよって支えられているアーモンドアイの口取りは壮観(2018年JC)

 6月23日(日)に行なわれた宝塚記念を勝ったのはまたしてもクラブ法人馬主(一口馬主)のリスグラシューだった。1口7万5000円で400口。総額3000万円の馬がすでに7億円近くも稼いでいる。競馬歴40年のライター・東田和美氏が、「一口馬主は儲かるのですか?」という、よく訊かれる質問への答えを考えた。

 * * *
 一口馬主を続けていてよく訊かれるのは「儲かるのですか?」。

 たしかにリスグラシューのような馬だけに出資していれば、維持費や税金を差し引いてもかなりの配当を手にすることができる。毎年のようにGI馬に出資しているという会員もいないわけではない。

 しかし、それ以上に「儲からないなあ」と頭をかいている会員が多いはず。そして「それでもやめられない」という会員も同じぐらいいる。

 1歳春に実際に馬体を見て出資を決め、その後は成長や馴致・調教の過程を逐一チェック、時には牧場に会いに行くこともある。2歳春になって馬名が決まり、トレセンに入厩してゲート試験に合格してデビュー戦を迎える。函館・札幌だろうが、小倉だろうが、何を差し置いても応援に出かけ、運良く勝てば、大観衆の前で愛馬や騎手とウィナーズサークルで記念の口取り写真撮影。一口馬主の口取り参加は、ある時期行なわれていなかったが、平成16(2004)年から人数などの条件付きで許可されるようになった。

 みな馬券も的中しているはずで、同じ馬に出資する者同士が喜びを分かち合う一時は、なんともいえない幸福な時間となる。しばらくたつと口数に応じて賞金の入金があり、馬は昇級して次のステージへ。最終的に目指すのはGI勝利……この楽しみは何物にも代えがたいが、そもそも「勝つ」ことは容易ではない。

関連記事

トピックス

単独公務が増えている愛子さま(2025年5月、東京・新宿区。撮影/JMPA)
【雅子さまの背中を追いかけて単独公務が増加中】愛子さまが万博訪問“詳細な日程の公開”は異例 集客につなげたい主催者側の思惑か
女性セブン
連日お泊まりが報じられた赤西仁と広瀬アリス
《広瀬アリスと交際発覚》赤西仁の隠さないデートに“今は彼に夢中” 交際後にカップルで匂わせ投稿か
NEWSポストセブン
大の里の調子がイマイチ上がってこない(時事通信フォト)
《史上最速綱取りに挑む大関・大の里》序盤の難敵は“同じミレニアム世代”の叩き上げ3世力士・王鵬「大の里へのライバル心は半端ではない」の声
週刊ポスト
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《永野芽郁のほっぺたを両手で包み…》田中圭 仲間の前でも「めい、めい」と呼ぶ“近すぎ距離感” バーで目撃されていた「だからさぁ、あれはさ!」
NEWSポストセブン
元交際相手の白井秀征容疑者(本人SNS)のストーカーに悩まされていた岡崎彩咲陽さん(親族提供)
《川崎ストーカー殺人事件》「テーブルに10万円置いていきます」白井秀征容疑者を育んだ“いびつな親子関係”と目撃された“異様な執着心”「バイト先の男性客にもヤキモチ」
NEWSポストセブン
不倫報道のあった永野芽郁
《田中圭との不倫疑惑》永野芽郁のCMが「JCB」公式サイトから姿を消した! スポンサーが懸念する“信頼性への影響”
NEWSポストセブン
騒然とする改札付近と逮捕された戸田佳孝容疑者(時事通信)
《凄惨な現場写真》「電車ドア前から階段まで血溜まりが…」「ホームには中華包丁」東大前切り付け事件の“緊迫の現場”を目撃者が証言
NEWSポストセブン
不倫疑惑が報じられた田中圭と永野芽郁
《離婚するかも…と田中圭は憔悴した様子》永野芽郁との不倫疑惑に元タレント妻は“もう限界”で堪忍袋の緒が切れた
NEWSポストセブン
成田市のアパートからアマンダさんの痛いが発見された(本人インスタグラムより)
《“日本愛”投稿した翌日に…》ブラジル人女性(30)が成田空港近くのアパートで遺体で発見、近隣住民が目撃していた“度重なる警察沙汰”「よくパトカーが来ていた」
NEWSポストセブン
小室圭さんの“イクメン化”を後押しする職場環境とは…?
《眞子さんのゆったりすぎるコートにマタニティ説浮上》小室圭さんの“イクメン”化待ったなし 勤務先の育休制度は「アメリカでは破格の待遇」
NEWSポストセブン
食物繊維を生かし、健全な腸内環境を保つためには、“とある菌”の存在が必要不可欠であることが明らかになった──
アボカド、ゴボウ、キウイと「◯◯」 “腸活博士”に話を聞いた記者がどっさり買い込んだ理由は…?《食物繊維摂取基準が上がった深いワケ》
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
「週刊ポスト」本日発売! トランプ圧力で押し寄せる「危ない米国産食品」ほか
NEWSポストセブン