活字中毒ぶりを明かした芦田愛菜

 愛菜ちゃんにとって、読書はもはや日常の一部。著書によれば、歯を磨きながら本を読んでいたら内容に夢中になってしまい、20分も磨き続けていたということもあったという。

 電子書籍が普及した近年では、スマホやタブレットで読書を楽しむ人も多いだろう。しかし、愛菜ちゃんは、「モノ」そのものとしての本が好きだそうで《ハードカバーの新品の本は最初に表紙を開くと、製本でとじているノリがはがれてパキパキッと音がするのですが、これが、もうたまりません!》というのだから、筋金入りだ。

◆愛菜ちゃんがハマった女流小説家

 著書では、愛菜ちゃんが大切に思う「本棚」から100冊を厳選し、本への愛情を語り尽くしている。その中から、気になる5冊を紹介しよう。

 まず、彼女の好奇心を広げるきっかけになったのが、『花火の図鑑』(写真・文/泉谷玄作)。花火の仕組みや花火玉の中身を解説した本だ。

 愛菜ちゃんは、花火に限らずさまざまな生物や道具に対して“この中はどうなっているんだろう?”と気になることが多く、ボールペンの中が気になって分解したこともあるという。花火のように自分で中をのぞくことができないものは図鑑を開いて解決というわけだ。

 本書では、花火玉の中の断面図が載っており、花火を美しく見せるために職人がどのような工夫を凝らしているのかが強く感じられたそうだ。

 また、『学習まんが ドラえもん からだシリーズ』(キャラクター原作/藤子・F・不二雄)は、体の仕組みに興味を持つきっかけとなった。ドラえもんがのび太たちと体の中のさまざまな場所を巡っていくという設定で、消化の仕組みや骨や筋肉の働きなどの身体機能が、まんが仕立てで理解できるようになっている。

 本書を読んで自分の体で何が起きているのかを知り、驚きと不思議さでいっぱいになったという愛菜ちゃん。体への興味はどんどん深まり、小学3年生の頃には誕生日プレゼントに人体模型をおねだりしたのだとか。

 今でもその興味は尽きず、著書でも《「唾液っていい仕事してるな」って思うんです(笑い)。酸っぱい物を食べたら自然と唾液が出て口の中を中和するとか、普段は気にしていないけど、実は重要な役目をしているんですよ!》と語っているほどだ。

 考え方やものの見方が広がった本として紹介しているのは、『よろこびの歌』(著/宮下奈都)。主人公は音大附属の高校の受験に失敗し、普通科の高校に進んだ女子高生。毎日どこか楽しめずにいた彼女が、合唱コンクールの指揮者を任されたことから日常が変わっていく。本書は、6人の登場人物の視点から描かれた7つの短編で構成されており、《いろんな角度から一つのできごとを見ることができて、物語をよりいっそう深く読み込めるのが楽しい》と愛菜ちゃんは綴っている。彼女は、本書をきっかけに身の回りのことに対しても「実はこういうことなのかもしれない」と別の受け止め方ができるようになったことを明かした。

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