国内

本当の“ステルス応援”は安倍氏でなく麻生氏、裏で菅氏人気

候補者の応援演説で気勢を上げる安倍晋三首相=11日(写真/時事通信フォト)

 参院選では自民党の応援弁士の“人気ランキング”に異変が起きた。「新元号『令和』を発表させてもらった」。菅義偉・官房長官が街頭演説でそう声を上げると、聴衆から大きな拍手が沸いた。

 これまで地味な存在だった菅氏だが、新元号発表をきっかけに“令和おじさん”として人気急上昇し、応援要請が殺到。立憲民主党から出馬した元モーニング娘。の市井紗耶香氏の向こうを張る「選挙の顔」になった。選挙期間中は連日街頭演説に立ち、全国40近い都道府県を踏破した。

 弁士の人気ランキングでは、「3位の安倍首相、2位小泉進次郎氏を抑えて堂々トップに躍り出た」(自民党選対関係者)との見方もあった。

 人気の菅氏とは対照的に“応援に来てほしくない政治家”のトップは「老後資金2000万円不足」の金融庁報告書を受け取らないと拒否して顰蹙を買った麻生太郎・副総理である。

 麻生氏が選挙戦で回ったのは新潟、千葉、徳島、東京など麻生派候補の選挙区がほとんど。新潟では「忖度発言」(*注)で苦戦に追い込まれていた元秘書の塚田一郎候補、東京では親戚の武見敬三候補に張り付いた。

【*注/下関北九州道路の事業化調査をめぐり、国土交通副大臣(当時)の塚田一郎氏が安倍首相と麻生副総理の地元事業とした上で、「私が忖度した」と語った。後に発言を撤回し、副大臣を辞任した】

関連記事

トピックス

WSで遠征観戦を“解禁”した真美子さん
《真美子さんが“遠出解禁”で大ブーイングのトロントへ》大谷翔平が球場で大切にする「リラックスできるルーティン」…アウェーでも愛娘を託せる“絶対的味方”の存在
NEWSポストセブン
ベラルーシ出身で20代のフリーモデル 、ベラ・クラフツォワさんが詐欺グループに拉致され殺害される事件が起きた(Instagramより)
「モデル契約と騙され、臓器を切り取られ…」「遺体に巨額の身代金を要求」タイ渡航のベラルーシ20代女性殺害、偽オファーで巨大詐欺グループの“奴隷”に
NEWSポストセブン
高校時代には映画誌のを毎月愛読していたという菊川怜
【15年ぶりに映画主演の菊川怜】三児の子育てと芸能活動の両立に「大人になると弱音を吐く場所がないですよね」と心境吐露 菊川流「自分を励ます方法」明かす
週刊ポスト
ツキノワグマは「人間を恐がる」と言われてきたが……(写真提供/イメージマート)
《全国で被害多発》”臆病だった”ツキノワグマが変わった 出没する地域の住民「こっちを食いたそうにみてたな、獲物って目で見んだ」
NEWSポストセブン
2020年に引退した元プロレスラーの中西学さん
《病気とかじゃないですよ》現役当時から体重45キロ減、中西学さんが明かした激ヤセの理由「今も痺れるときはあります」頚椎損傷の大ケガから14年の後悔
NEWSポストセブン
政界の”オシャレ番長”・麻生太郎氏(時事通信フォト)
「曲がった口角に合わせてネクタイもずらす」政界のおしゃれ番長・麻生太郎のファッションに隠された“知られざる工夫” 《米紙では“ギャングスタイル”とも》
NEWSポストセブン
イギリス出身のボニー・ブルー(本人のインスタグラムより)
《ビザ取り消し騒動も》イギリス出身の金髪美女インフルエンサー(26)が次に狙うオーストラリアでの“最もクレイジーな乱倫パーティー”
NEWSポストセブン
東京都慰霊堂を初めて訪問された天皇皇后両陛下と長女・愛子さま(2025年10月23日、撮影/JMPA)
《母娘の追悼ファッション》皇后雅子さまは“縦ライン”を意識したコーデ、愛子さまは丸みのあるアイテムでフェミニンに
NEWSポストセブン
将棋界で「中年の星」と呼ばれた棋士・青野照市九段
「その日一日負けが込んでも、最後の一局は必ず勝て」将棋の世界で50年生きた“中年の星”青野照市九段が語る「負け続けない人の思考法」
NEWSポストセブン
2023年に結婚を発表したきゃりーぱみゅぱみゅと葉山奨之
「傍聴席にピンク髪に“だる着”姿で現れて…」きゃりーぱみゅぱみゅ(32)が法廷で見せていた“ファッションモンスター”としての気遣い
NEWSポストセブン
女優の趣里とBE:FIRSTのメンバーRYOKI(右/インスタグラムより)
《趣里が待つ自宅に帰れない…》三山凌輝が「ネトフリ」出演で超大物らと長期ロケ「なぜこんなにいい役を?」の声も温かい眼差しで見守る水谷豊
NEWSポストセブン
松田聖子のモノマネ第一人者・Seiko
《ステージ4の大腸がんで余命3か月宣告》松田聖子のものまねタレント・Seikoが明かした“がん治療の苦しみ”と“生きる希望” 感激した本家からの「言葉」
NEWSポストセブン