また、2018年に脱退した元メンバー・渋谷すばるのファンだという女性Bさん(30代)はライブの冒頭に流れたアニメーション映像に驚愕したという。

「メンバーからのコメント動画もビックリしましたが、もっと驚いたのはライブ冒頭の映像です。エイトが全国制覇するまでの15年間を歴史絵巻風のアニメで再現していました。そこには脱退した内博貴、渋谷すばるも登場し、名前付きで紹介されていたのです。それを見た瞬間、『このツアーは関ジャニ∞の一つの総括だ』と悟り、涙が止まりませんでした。

 またジャニーズアイドルのファンはメンバーそれぞれに与えられたメンバーカラーを非常に重視するのですが、今回のツアーグッズには内博貴のピンク、渋谷すばるの赤もしっかりと含まれていた。8色でデザインされた虹の模様のTシャツ、8色が含まれたラバーバンドなどがありました。未来がどうなるかは誰も知り得ないですが、とにかく15周年が一つの区切りであることを受け入れました」(Bさん)

 一方、ファンの間に広がるのはネガティブな予感だけではない。確実にグループの「未来」を予感させる仕掛けもちりばめられていたと語るのは、別のファン・Cさん(20代)だ。

「今回の挨拶映像が波紋や憶測を呼んでいるようですが、私は彼らの誠実さと感謝の気持ちを確かに受け取りました。どんな形になってもメンバーの絆の強さと、ファンへの思いは変わらないので、彼らの決断を受け止めようと思える。映像を流した理由は、おそらく全てのファン、全ての公演で平等にメッセージを伝えようと考えたからでしょう。会場ごとにメッセージの揺れが出ることを避けた結果だと思います。

 ただ、悲しい予感だけではありません。随所に関ジャニ∞の未来を感じさせるメッセージもありました。会場に設置された過去のCDジャケット一覧の最後には『and more to come』の文字。また公演のパンフレットには『関ジャニ∞の旅はまだまだ続きます』という言葉。ファンができることは、今輝いている彼らの姿を見逃さないことだけです」(Cさん)

 歌、踊り、バンド演奏、舞台だけでなく、お笑いにも進出し躍進してきた関ジャニ∞。さまざまな憶測が飛び交うが、今回の『十五祭』がエイターへの感謝に溢れたアニバーサリーツアーであることは間違いないようだ。

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