羽生選手が踊った曲としても知られているマスカレイドについては
「実は、羽生さんを題材とした絵も描きました。(ファンタジー・オン・アイス2019で)羽生さんが“歌っているToshlさんの中に入って演じました”と言ってくださったんです。つまり“僕の気持ちになりきって”演じてくれたのだと思うのですが、今度は僕が“羽生さんの中に入って”描きました。ファンタジー・オン・アイスの富山公演のリハーサルの時に、羽生さんに“羽生さんをモチーフにした絵を描いてもいいですか?”と相談したんです。そしたら羽生さんは“嬉しいです!”と言ってくださいました」
「羽生選手をモチーフにした絵」については
「マスカレイドは赤と黒のイメージ。羽生さんも赤のイメージなんですが、演技に応じて、その赤が刻一刻と変化しているように感じたんです。“血の滴るような赤”“血のにじむような赤”“燃え上がるような情熱的な赤”と変化したかと思えば、“あどけない少年の頬のような赤”に変化する時もありました」
「どんな絵になったかは、展示会でぜひ皆さんの目で見てもらいたいですね(笑)。描く前には羽生さんの過去のインタビューを読み込み、アイスショーのビデオを見返したりしたそうです。羽生さんがアイスリンクで氷を削るエッジの音は、この色でこんな筆捌きかなとか、どんな時も挑み続け、進化し続ける羽生さんになりきってというか、僕が羽生さんの中に入り込んで、二人の魂を合体させて描きました、と意気込みを熱く語っていたそうです」(展示会関係者)
上野の森美術館の後には、長野県や大阪府と巡回していく。Toshlが羽生選手をキャンバスの上で踊らせた絵。気になるコラボである。
【プロフィール】Toshl(龍玄とし)/1989年にバンド「X」のボーカリストとしてメジャーデビュー。2018年から「龍玄とし」名義で活躍の幅を広げる。個展の詳細は龍玄としオフィシャルウェブサイトを参照。https://toshi-samuraijapan.com/eve_2019kotenUeno/