「何よりもクリエイターを失ったことが大きい。犠牲者35人のほとんどが20代~30代とみられ、安否不明者のなかには人気作の監督もいる。スタジオにあった原画や動画、作画に必要な色彩設定の資料なども焼失した。
30人以上の作り手を育てるのは途轍もない時間と費用がかかる。救出されたスタッフも復帰の見通しは立ちません。金額だけでみれば、再建まで仮に10年と見積もっても年10億円、関連収入も含めて数百億円規模の逸失利益になるのではないか」(同前)
アニメの語源となったラテン語「アニマ」とは、魂・生命を意味する言葉だ。京アニが再び作品に魂を吹き込む未来を、全世界のファンが願っている。
※週刊ポスト2019年8月9日号