衆院選各党の議席予測

 枝野幸男・立憲民主党代表は「衆院選に向けてれいわ新選組と連携できればありがたい」と選挙協力を呼びかけているが、山本氏は「マスト(選挙協力の絶対条件)は消費税5%への減税。ここが担保されないと一緒にやれない」と厳しい条件を突きつけた。立憲民主党議員が心配する。

「枝野さんは菅内閣の官房長官、野田内閣の経産大臣として民主党政権時代に消費増税を推進した中心メンバーの1人だから、自己否定につながる税率引き下げを飲むつもりはない。党内には野田内閣で増税責任者の財務大臣だった安住淳さんや行革相だった蓮舫さんなどがいるから、消費税減税で党内をまとめるのは難しい。

 ましてや国民民主や野田佳彦・元首相が率いる『社会保障を立て直す国民会議』がれいわと組むとは考えられない。参院選ではすべての1人区で野党統一候補を立てて善戦したが、総選挙は立憲と国民とれいわが独自候補を立てて潰し合うという最悪の状況も覚悟する必要がある」

 野党共闘から“いち抜けた”の国民民主党の先も暗い。参院選直後に安倍首相から秋波を送られ、国民民主の玉木雄一郎代表は「私は生まれ変わった」とし、憲法改正論議を進めていくと言明した。国民民主は参院でも改憲勢力の日本維新の会に統一会派を組むことを申し入れるなど改憲反対の立憲民主など他の野党とはっきり一線を画す姿勢を見せている。

 国民民主は参院選の比例代表の得票が348万票(3議席)にとどまり、前身の希望の党が前回総選挙の比例代表で得た968万票から3分の1に減らした。大労組の組織内候補5人のうち2人が落選し、党の基盤だった民間労組の票も離れたことがはっきりした。

※週刊ポスト2019年8月16・23日号

関連記事

トピックス

全国でクマによる被害が相次いでいる(AFLO/時事通信フォト)
「“穴持たず”を見つけたら、ためらわずに撃て」猟師の間で言われている「冬眠しない熊」との対峙方法《戦前の日本で発生した恐怖のヒグマ事件》
NEWSポストセブン
韓国のガールズグループ「AFTERSCHOOL」の元メンバーで女優のNANA(Instagramより)
《ほっそりボディに浮き出た「腹筋」に再注目》韓国アイドル・NANA、自宅に侵入した強盗犯の男を“返り討ち”に…男が病院に搬送  
NEWSポストセブン
ラオスに到着された天皇皇后両陛下の長女・愛子さま(2025年11月17日、撮影/横田紋子)
《初の外国公式訪問》愛子さま、母・雅子さまの“定番”デザインでラオスに到着 ペールブルーのセットアップに白の縁取りでメリハリのある上品な装い
NEWSポストセブン
ドジャース入団時、真美子さんのために“結んだ特別な契約”
《スイートルームで愛娘と…》なぜ真美子さんは夫人会メンバーと一緒に観戦しないの? 大谷翔平がドジャース入団時に結んでいた“特別な契約”
NEWSポストセブン
山上徹也被告の公判に妹が出廷
「お兄ちゃんが守ってやる」山上徹也被告が“信頼する妹”に送っていたメールの内容…兄妹間で共有していた“家庭への怒り”【妹は今日出廷】
NEWSポストセブン
靖国神社の春と秋の例大祭、8月15日の終戦の日にはほぼ欠かさず参拝してきた高市早苗・首相(時事通信フォト)
高市早苗・首相「靖国神社電撃参拝プラン」が浮上、“Xデー”は安倍元首相が12年前の在任中に参拝した12月26日か 外交的にも政治日程上も制約が少なくなるタイミング
週刊ポスト
相撲協会の公式カレンダー
《大相撲「番付崩壊時代のカレンダー」はつらいよ》2025年は1月に引退の照ノ富士が4月まで連続登場の“困った事態”に 来年は大の里・豊昇龍の2横綱体制で安泰か 表紙や売り場の置き位置にも変化が
NEWSポストセブン
三重県を訪問された天皇皇后両陛下(2025年11月8日、撮影/JMPA)
《季節感あふれるアレンジ術》雅子さまの“秋の装い”、トレンドと歴史が組み合わさったブラウンコーデがすごい理由「スカーフ1枚で見違えるスタイル」【専門家が解説】
NEWSポストセブン
俳優の仲代達矢さん
【追悼】仲代達矢さんが明かしていた“最大のライバル”の存在 「人の10倍努力」して演劇に人生を捧げた名優の肉声
週刊ポスト
10月16日午前、40代の女性歌手が何者かに襲われた。”黒づくめ”の格好をした犯人は現在も逃走を続けている
《ポスターに謎の“バツ印”》「『キャー』と悲鳴が…」「現場にドバッと血のあと」ライブハウス開店待ちの女性シンガーを “黒づくめの男”が襲撃 状況証拠が示唆する犯行の計画性
NEWSポストセブン
全国でクマによる被害が相次いでいる(右の写真はサンプルです)
「熊に喰い尽くされ、骨がむき出しに」「大声をあげても襲ってくる」ベテラン猟師をも襲うクマの“驚くべき高知能”《昭和・平成“人食い熊”事件から学ぶクマ対策》
NEWSポストセブン
オールスターゲーム前のレッドカーペットに大谷翔平とともに登場。夫・翔平の横で際立つ特注ドレス(2025年7月15日)。写真=AP/アフロ
大谷真美子さん、米国生活2年目で洗練されたファッションセンス 眉毛サロン通いも? 高級ブランドの特注ドレスからファストファッションのジャケットまで着こなし【スタイリストが分析】
週刊ポスト