「そうだね、ぼくも電話で聞いたりするし。彼女の知り合いの先生がいて、その先生に相談してみますとかね。今、こんなバイオリズムだから、こうしたらいいとか」

──A子さんのことやお子さんのことをご家族に話していますか?
「それはしてないね」

──A子さんと男女の仲だった時期もありましたか?
「昔、そういう、近しい関係っていうか…男女の関係ってまでは難しいなぁ」

──その頃にできたお子さん?
「それはちょっとないだろうな(苦笑)。彼女は彼女の生活があって、あれしてたから。彼女がいちばんわかっているはずですよ。まぁ、ぼくも男の子がいないからね、息子代わりにみたいなね。そういうと語弊があるかもしれないけど」

──高田さんがご自身の息子さんだと認識していると聞いていましたが。
「そう勘違いしている人がいるってことですよね。はい」

 高田から話を聞いた後、A子さんにも電話で話を聞いた。

「高田さんとの子供ではなく、父親は別のかたです。高田さんとは前から知り合いですが、ほかの人と変わらない知り合いの1人です。連絡を取り合っているわけではないですし、ほとんどお会いすることもないです。この間会ったのも、私の自宅近くのラーメン店で偶然会っただけですから」

 高田の知人は、彼の心境をこう代弁する。

「何でも正直に話す人だから、隠し子を否定したなら、違うということ。高田さんは娘さんと孫娘を溺愛していますが、仕事ですれ違い、なかなか会う時間をつくれませんし、家の中で男1人。疎外感も感じていたのではないでしょうか。それが、A子さんに心酔していった要因かもしれません」

 70才を過ぎて、テキトー男の意外な面が見えてきた。

※女性セブン2019年9月5日号

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