今年は1994年ほど先発が安定しているわけでもなく、リリーフ陣も何とかやり繰りしている状況で、序盤活躍していた中川皓太に疲れが見えてきた。打線は水物だし、何が起こるかわからない。広島はバティスタの離脱があったものの底力を持っているし、強力打線のDeNAは一度乗ると、止められない勢いがある。マジックが点灯したからといって、楽観視できる状態でもない。また一気に縮められる可能性は十分ありますよ」
8月26日現在、2位・DeNAと6ゲーム、3位・広島と6.5ゲーム離しているが、今季DeNAには9勝10敗、広島には7勝12敗1分と負け越している。DeNAとは6試合、広島とは5試合の直接対決を残している。
「中日、広島との三つ巴だった1994年はマジック点灯後、中日に1勝3敗、広島に3勝4敗と負け越したことに加え、この年最下位に終わる横浜に1勝6敗と大苦戦。7試合中6試合が2点以下だった。今年のポイントも、下位チームに取りこぼさないことでしょう」
5年ぶりのリーグ制覇へ向けて、まだまだ試練は続く。