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マジック点灯でも安心できない巨人、94年の大失速の記憶も

24日、DeNAに勝って優勝マジック20が点灯。ファンの歓声に応える原辰徳監督(写真:時事通信フォト)

 25年前の失速を教訓にできるか。8月24日、巨人は石川慎吾の劇的なサヨナラ2ランでDeNAを下し、セ・リーグ優勝へのマジックナンバー20を点灯させた。巨人はオールスター直後、2位・DeNAに10ゲーム差をつけ、独走状態に入っていたが、7月下旬から8月上旬にかけて失速。一時は0.5ゲーム差まで詰め寄られ、首位陥落の危機もあった。野球担当記者が話す。

「わずか半月で10ゲーム差を縮められたわけですし、マジック点灯しても安心はできない。8月はスタメン起用された阿部慎之助が活躍し、前半戦不振のゲレーロが絶好調になったため、一時的に打線が上向いて勝ち星を積み重ねましたが、2人がシーズン終盤まで調子を維持できるとは限らない。

 今年、シーズンを通して安定しているのは丸佳浩と亀井善行くらい。ただ、亀井は37歳のベテランであり、規定打席に達したのも2度だけ。終盤に失速する可能性もある。坂本勇人は交流戦で打率1割台に終わったように、好不調の波が激しい面もある。岡本も最近は状態が上がってきましたが、いつスランプに陥るかわからない」(以下同)

 巨人はマジック点灯後に大失速した過去がある。同率で並んだ中日との最終戦で優勝を決めた1994年、8月18日にマジック25を点灯させ、中日とは6ゲーム差をつけていた。しかし、8月25日から9月3日まで8連敗。4勝10敗と負け越した9月は完封負け4度を含み、14試合中9試合で3得点以下という貧打に喘いだ。

「あの年は斉藤雅樹、桑田真澄、槙原寛己の3本柱を軸に強力な投手陣がいましたが、打線が奮わなかった。FA移籍の落合博満は40歳と峠を越え、松井秀喜もまだ2年目。グラッデンやコトーという外国人選手もそれなりに活躍はしたが、助っ人と呼べるほどの成績は残せなかった。

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