そもそも、13歳から69歳までを対象としており、萩本の年齢層は調査すらされていない。
喜寿を迎えた男に、ツイッターで55万リアクション(リツイート、いいね、返信の合計数)と100万リアクションという目標が与えられた。萩本が“視聴率100%男”と呼ばれた時代を知る若い世代は少なく、完全なアウェイでの戦いだった。しかし、欽ちゃんは2つの難関を見事にクリア。すると、『アドリブで笑』は地上波で総集編がオンエアされたり、2019年夏のBSでの放送が決定したりした。
そして今回、5月31日のツイッター再開から8月18日の放送終了までに550万リアクションを獲得するという途方もない目標値が設定された。番組では「レディー・ガガが1か月で達成できるかどうかの数字」と伝えられた。7915万人のフォロワーを持つ世界的な有名アーティストに肩を並べろという“無茶振り”だった。
期限1週間前の8月11日23時時点で194万7381リアクション。その後7日間で360万近い数字を集めなければならず、実現は困難を極めていた。
その数日前、萩本欽一は香取慎吾の番組招聘を決めていた。ジャニーズ事務所退所以降、香取をテレビで見る機会は激減していたが、欽ちゃんのツイッターなどに出演待望論が寄せられていた。そして11日の放送終了直前、萩本が香取のゲスト出演を発表すると、流れが変わった。
ツイッターで香取が〈#欽ちゃん 550万リアクションに挑戦中!みんな~!いってみよう!! 欽ちゃんのツイッターに!!!〉(8月13日0時35分)と呼び掛けると、ファンが反応。リアクションは加速度を上げ、最終的には550万を大幅に超える795万9831を記録した。これによって、『アドリブで笑』の放送は今後も続いていくようだ。
番組の最後、欽ちゃんが香取にお礼を述べると、香取はカメラに向かって「僕じゃないです。皆さんのおかげです! ありがとう!」と叫んだ。