「一般の人でもこんなに素敵な表情で撮れるのは“意識”の部分が大きいと思います」と、代表の太田明良さんは言う。
「もちろんメイクや撮影の力もありますが、豊かな表情や目の輝きは、何より本人の気持ちが受け身でなく前向きだから。丁寧にメイクをしながら髪や肌に触れられ、カメラの前に立って“素敵ですね”“今の笑顔がかわいい!”などと声を掛けられるうちに、最初はぶっきらぼうだった人も、どんどん表情が豊かになっていく。どんなに年を重ねても素敵になりたい気持ちは変わらないのですね。
ちなみに“素敵”“かわいい”はお世辞ではないですよ(笑い)。本当に変わるから。スイッチが入った時の目の輝き、ワクワクしている感じ。人の“底力”を感じますね」(太田さん)
高齢になるとどうしても表情は乏しくなる。ときめくような機会は減り、正直、容姿も衰える。日常のスナップならまだしも、ポートレートの主役には縁遠いと思いがちだ。
「撮影を通じて年配のかたたちに感じるのは、年を重ねてこそ身に着く品格。ファッションでも、年配にしか着こなせない服もあります。本当にカッコいい! そんな彼らの魅力を伝え、もっと素敵になりたいと、アクティブになる高齢世代が増えればいいと思っています」(太田さん)
※女性セブン2019年10月10日号