化粧中は真剣そのもの

◆これからは時代劇に力を入れていきたい!

 この日の演目は、時代劇と舞踏ショーの2本立て。時代劇が終わると楽屋に戻り、15分で化粧も衣装も替える。

「芝居は三枚目の役でしたがこれから女形になります」

 そう言いながらメイクを落とし、手早く別の化粧を施す。それが終わると、待ち構えていた着付け係が手慣れた様子で着物を着せる。まさに阿吽の呼吸。先ほどまでいた鼻の頭が赤い三枚目の男が、あっという間に妖艶な美女に変身。指の先まで色っぽい仕草にドギマギしてしまう。

「これから、ラストの舞踏ショーです」

 と紅を引いた唇から、白い歯がこぼれる。楽しそうだ。彼が舞台に出るとひときわ声援が大きくなり、会場に一体感が生まれた。

「今、力を入れているのが、時代劇です。勧善懲悪でほろりとさせる、そんな良質な時代劇を発信したいですね」

 日々、進化し続ける宝海大空の舞台は、見るたびに発見があると、多くのファンたちが語ってくれた。

【宝海大空に「一問一答」】

●趣味
「映画や舞台を観ることです。時間があると、DVDや動画をチェックしています」

●休日の過ごし方
「月に1回あるかないかなので、髪を切りに行ったり、買い物をしています」

●リフレッシュ方法
「筋トレかな? 体力をつけたいので、ジムにも通う予定です」

●ファンからもらってうれしいもの
「甘いものが好きなのですが、なかなか買いに行けないので、ケーキがうれしいです」

●舞台で観てほしいところ
「日々、進化するよう精進しているので、芝居も踊りも楽しんでいただけるとうれしいです」

【プロフィール】
宝海大空(24才)/1995年生まれ。『宝海劇団』座長。1才5か月で初舞台を踏む。2008年ニューヨーク、2011年ブルネイ王国にて公演を行う。写真集『宝海大空×蜷川実花』(講談社)やDVD『JAPANESQUE』(ユニバーサルミュージック)でもその魅力を垣間見られる。

【公演情報】
2019年10月1~30日まで、オーエス劇場(大阪府大阪市西成区山王2-14-20)にて、12時~と17時~の2回公演を行う。詳細は、宝海劇団公式ツイッターをチェック。

撮影/WEST

※女性セブン2019年10月17日号

自然な表情に見せるため、ドーランや白粉は薄めにつけるという

関連キーワード

関連記事

トピックス

日高氏が「未成年女性アイドルを深夜に自宅呼び出し」していたことがわかった
《本誌スクープで年内活動辞退》「未成年アイドルを深夜自宅呼び出し」SKY-HIは「猛省しております」と回答していた【各テレビ局も検証を求める声】
NEWSポストセブン
12月3日期間限定のスケートパークでオープニングセレモニーに登場した本田望結
《むっちりサンタ姿で登場》10キロ減量を報告した本田望結、ピッタリ衣装を着用した後にクリスマスディナーを“絶景レストラン”で堪能
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん(時事通信フォト)
笹生優花、原英莉花らを育てたジャンボ尾崎さんが語っていた“成長の鉄則” 「最終目的が大きいほどいいわけでもない」
NEWSポストセブン
実業家の宮崎麗香
《セレブな5児の母・宮崎麗果が1.5億円脱税》「結婚記念日にフェラーリ納車」のインスタ投稿がこっそり削除…「ありのままを発信する責任がある」語っていた“SNSとの向き合い方”
NEWSポストセブン
出席予定だったイベントを次々とキャンセルしている米倉涼子(時事通信フォト)
《米倉涼子が“ガサ入れ”後の沈黙を破る》更新したファンクラブのインスタに“復帰”見込まれる「メッセージ」と「画像」
NEWSポストセブン
訃報が報じられた、“ジャンボ尾崎”こと尾崎将司さん
亡くなったジャンボ尾崎さんが生前語っていた“人生最後に見たい景色” 「オレのことはもういいんだよ…」
NEWSポストセブン
峰竜太(73)(時事通信フォト)
《3か月で長寿番組レギュラー2本が終了》「寂しい」峰竜太、5億円豪邸支えた“恐妻の局回り”「オンエア確認、スタッフの胃袋つかむ差し入れ…」と関係者明かす
NEWSポストセブン
2025年11月には初めての外国公式訪問でラオスに足を運ばれた(JMPA)
《2026年大予測》国内外から高まる「愛子天皇待望論」、女系天皇反対派の急先鋒だった高市首相も実現に向けて「含み」
女性セブン
夫によるサイバーストーキング行為に支配されていた生活を送っていたミカ・ミラーさん(遺族による追悼サイトより)
〈30歳の妻の何も着ていない写真をバラ撒き…〉46歳牧師が「妻へのストーキング行為」で立件 逃げ場のない監視生活の絶望、夫は起訴され裁判へ【米サウスカロライナ】
NEWSポストセブン
シーズンオフを家族で過ごしている大谷翔平(左・時事通信フォト)
《お揃いのグラサンコーデ》大谷翔平と真美子さんがハワイで“ペアルックファミリーデート”、目撃者がSNS投稿「コーヒーを買ってたら…」
NEWSポストセブン
愛子さまのドレスアップ姿が話題に(共同通信社)
《天皇家のクリスマスコーデ》愛子さまがバレエ鑑賞で“圧巻のドレスアップ姿”披露、赤色のリンクコーデに表れた「ご家族のあたたかな絆」
NEWSポストセブン
硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将(写真/AFLO)
《戦後80年特別企画》軍事・歴史のプロ16人が評価した旧日本軍「最高の軍人」ランキング 1位に選出されたのは硫黄島守備隊指揮官の栗林忠道・陸軍大将
週刊ポスト