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コツが必要な猫への投薬、上手なのませ方とは

薬が舌に触れると吐き出すことが多いので、錠剤はなるべく奥に入れる(写真提供/Tokyo Cat Specialists)

 病気やけがの治療、感染症の予防のため、愛猫に薬をのませないといけないのに、嫌がってのんでくれない! こんなお悩みを抱えている飼い主も多いのでは? 猫に薬をのませるにはコツがいるようだ。今回は薬の上手なのませ方を紹介する。

 動物病院で処方される薬の種類には、錠剤・粉・液体があり、それぞれにメリット・デメリットがある。錠剤は、正確な量を投与でき、コツを掴めば簡単に投与できるが、気づかぬうちに吐き出していたり、薬を口に入れる時にかまれる恐れがある。

 粉は、エサに混ぜたり、水に溶かすなどして簡単に与えられるが、一方で味を嫌がりのまないことも。

 そして液体は、猫用に作られたシロップタイプの薬のこと。のませやすいが、製品自体が少ない──などである。

「薬を上手にのませられるかが、病気の回復を左右することもあります。ただし、無理に与えると飼い主と愛猫の関係が壊れてしまうこともあるため、愛猫の性格や嗜好などを考慮した上で進めましょう」

 とは、猫専門病院Tokyo Cat Specialistsの獣医師・有田早苗さんだ。

 味覚が鋭い猫は、薬の味を嫌ってのむのを拒否することも多い。薬をのませるのに苦労している、うまくのませる自信がない場合は、動物病院で薬を処方された際、その場で獣医師やスタッフにのませ方のレクチャーを受けるのも手だ。

 薬をのませる時は、猫が動かないように押さえる“保定係”と、薬を与える“投薬係”の2人1組で行った方が安全かつスムーズだという。その具体的な方法を紹介する。

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