タヒチアンダンサーのMirii(左)と練習する(撮影/平野哲郎)

「いままで乃木坂46としてしか舞台に立ったことがなくて。必ず客席にはファンという存在がいたので、そのとき初めてアウェー感を経験したんです。私以外のキャストは全員男性。舞台に立ったら、360度女性のお客さんたちばかりで、演技をしてもまったく反応してくれなくて。一生懸命、楽しくやるんですけど、白い目で見られるというか。当時、乃木坂46というグループはまだ知られていなかったんですね。

 そのことがきっかけで、絶対に負けたくないという気持ちに変わり、どんどん演技で挑戦していったら、お客さんの反応が日に日によくなっていったんです。その後、女性のかたがたが握手会にも来てくれるようになったり、街でも声をかけられたり、すごくうれしいなーって思うようになりました」

 その後、10作品以上の舞台に出演。そして10月18日から東京公演が始まる、舞台『フラガール -dance for smile-』の主演に決定した。この作品は2006年に公開され、日本アカデミー賞を総なめにした映画『フラガール』の舞台化作品。彼女はフラガールのリーダー・谷川紀美子役を演じる。

「いままで演じてきた役柄の中でもいちばん自分に近いと思いました。普通の作品だと主人公って何かしら持っていたりするじゃないですか。でも紀美子は最初から何も持っていないんです。何もない状態でスタートする部分が私に似ているかなと思っていて、演じるという感覚がないんですよね。映画とは違う、舞台でしか見せられない表現をお客さんに見せたいです。公演まであと少しですが、いまはフラダンスに苦戦しています…。かなり難しくて、毎日ダイエットジムに通っている気持ちで稽古場に来ていますから(笑い)」

 乃木坂46としては来年3月のミュージカル『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』まで活動する。そこからはひとりの役者として、人生をスタートしていく。

「卒業後もあまり変わらないかなって思っています。約8年間、いろいろな作品に携わってきて、舞台を見たことがなかったファンの人たちが見に来てくれるようになったり、お芝居を好きになってくれたり。次の作品を楽しみにしてくれる人が増えたので、卒業しても大丈夫だなって思ったんです。

よくアイドルが卒業すると、女優に転身とかの記事が出るじゃないですか。私は違う気持ちなんですよね。いままでグループに注いでいたものをちょっと自分に向けられたらなって。変わるというよりも少し前に進められたなっていう気持ちだけで、卒業については通過点って思っています」

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