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日本シリーズ、低視聴率にはっきり表れるCS制度の弊害

 優勝チーム以外が出場した日本シリーズの視聴率1ケタの試合を数えてみると、2007年2回、2010年2回(3試合中継なし)、2014年2回、2017年1回、2018年2回、2019年3回となる。

「もちろん、1位同士が対戦して1ケタを出した年もありますよ。2015年のソフトバンク対ヤクルトは3戦目まで、2011年のソフトバンク対中日も2戦目まで1ケタでした」

 つまり、過去8度、日本シリーズで視聴率1ケタが出た計算になる。そのうち、6度はソフトバンク出場のシリーズだ。野球担当記者が話す。

「関東地区だと、九州のチームの視聴率が低くなるのは仕方ないでしょう。低視聴率をソフトバンクになすり付けるのはお門違いもいい所。むしろ、ソフトバンクの圧倒的な強さに太刀打ちできないセ・リーグがもっと改革しなければならない。また、優勝チーム以外が出場すると、必ず視聴率1ケタが出るというデータがはっきりあるなら、CS制度自体を考え直さなければならない。シーズン優勝チームが出場できないと、日本シリーズの価値が下がると考えている人は少なくないでしょう」

 ソフトバンクに4連敗した巨人の原辰徳監督は、セ・リーグにも指名打者制度の導入を訴えた。これに他球団がどう反応するのか。過去15年の交流戦でもセ・リーグはパ・リーグに14回も負け越している。CSやセ・リーグの指名打者制を含め、プロ野球界全体があらゆる制度自体を見直す時期に来ているのかもしれない。

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