──「金麦」ブランド擁する第3のビールでは、アサヒやキリンと三つ巴の激しい戦いになっている。
山田:今年1月から9月までの販売数量では、「金麦」シリーズは過去最高となりました。今年から新たに投入した「金麦 ゴールド・ラガー」も「コクがあって飲みごたえがある」とご好評いただいている。
昨年、期間・数量限定で発売した「金麦 濃いめのひととき」も、リッチモルトを従来の1.3倍使用した豊かな味わいに反響が大きく、10月から販売を再開しました。
各メーカーが多様な商品を送り出しているジャンルだからこそ、絶対的なブランドを持っているほうが有利です。年間を通して、ブランド別銘柄で「金麦」シリーズがトップになれるよう努力しているところです。
【PROFILE】やまだ・けんじ/1961年、山梨県生まれ。慶應義塾大学商学部卒業後、1984年サントリー入社。2004年ビール事業部営業部長、2015年サントリーホールディングス執行役員、サントリー酒類常務。2017年4月より現職。
●聞き手/河野圭祐(ジャーナリスト):1963年、静岡県生まれ。経済誌編集長を経て、2018年4月よりフリーとして活動。流通、食品、ホテル、不動産など幅広く取材。
※週刊ポスト2019年12月6日号