「桜を見る会」では安倍首相が招待客と記念撮影(写真/EPA=時事)

 国民政治協会(国政協)とは、自民党の献金の受け皿である政治資金団体で、企業や業界団体などから毎年30億円近い献金を集めている。会長は経団連の政治対策委員長を務めた大橋光夫・昭和電工最高顧問。事務局長は元経団連常務理事で、自民党の財界とのパイプ役を担う組織でもある。

 その自民党の屋台骨にあたる組織の幹部が、政府主催の重要な催しの芸能人のまとめ役となったのは不可解だ。どういう経緯なのか。

 国政協はI氏が現在も職員であることは認めたが、取材対応は拒否した。自民党本部の古参職員が語る。

「桜を見る会は安倍政権下で芸能人の招待者がどんどん増えていったわけです。しかし、ギャラが出ないから役所ではアテンドは無理。そこで芸能界に人脈があるIさんが重宝がられるようになった。官邸から“あの芸能人を呼べないか”といったオファーも一生懸命こなすうちに、次第に人選にも影響力を持ち、見る会には欠かせない人物になった」

 芸能人は桜を見る会で出席者を喜ばせる重要なポジション。その仕切り役のI氏は安倍官邸の「宣伝工作」の一端を担うようになった。

※週刊ポスト2019年12月13日号

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