東海道新幹線を走る700形新幹線(写真提供:早大鉄研)

【7位タイ】「700系」東海道新幹線での定期運用終了

 7位は2つのニュースが同率でランクイン。1つ目は700系新幹線の東海道新幹線内での定期運用終了だ。これにより東海道新幹線内は一部の臨時列車を除き、全てN700系となる。私たちの世代では新幹線と言えば500系や700系。500系は既に東海道新幹線からは引退し、今回は700系も運用終了となった。時代の流れを感じるニュースであった。

【7位タイ】JR中央線の「ライナー」廃止と特急の新設

 2019年3月のダイヤ改正では「中央ライナー」、「青梅ライナー」が廃止され、新たに特急列車として「はちおうじ」、「おうめ」が設けられた。廃止前に夜間の「青梅ライナー」に乗車する機会があったが、多くの会社帰りの旅客を載せて東京の夜景の中をゆったりと進むのは非日常的な感覚があり、快適であった。特急となった今も多くの通勤客、そしてもちろん、何人かの鉄道ファンを載せて走っているのだろう。

【9位】JR各社が「車内販売」を縮小

 9位には車内販売サービスの縮小が入った。JR各社は一部の列車の車内販売の廃止や、商品の種類の削減等を行った。効率化のためには仕方がないとはいえ、旅の楽しみとしていた会員には大きな衝撃だった。

【10位】西武鉄道の新型特急「Laview」が運行開始

 10位には西武鉄道の新型特急001系「Laview(ラビュー)」がランクイン。従来の鉄道車両とは大きく異なる、メタリックで3次元的な外観は衝撃であった。筆者は幸運にも3月に乗ることができ、静謐な車内、揺れない車体、そして何よりも足元まで広がった大きな窓に驚かされた。今後は可能ならば大学の帰りに贅沢して乗車してみたい。

西武鉄道の新型特急001形「Laview」(写真提供:早大鉄研)

 以上、早大鉄研が選んだ「2019鉄道10大ニュース」を紹介した。さて、来る2020年にはどのような鉄道ニュースが生まれるのだろうか。願わくは、鉄道にとって、また同時に趣味者にとっても、明るいニュースが増えますように。2020年も鉄道から目が離せない。

●取材・文/早稲田大学鉄道研究会・会誌『SWITCHER』編集部(※記事中の写真は全て同会会員が撮影)

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