ライフ

救急車を呼んだ時に必要なものは何か? 靴は用意せよと医師

救急車に乗る時は要注意

 京都大学大学院医学研究科消化器外科医の山本健人氏が上梓した『医者が教える正しい病院のかかり方』は、病院にまつわる初歩的な疑問の数々に丁寧に答えた内容で、“気になっていたけど先生には聞きづらかった”と読者の共感を集めているという。

 今回は特別に山本氏が、「病院にかかる前」の6つの疑問に答えてくれた。

 * * *
【Q:最低いくら持っていく?】

 医療機関によって違いますが初診料の平均は2500~3000円程度。初診で行なわれる検査は血液検査やレントゲンなど数百円から数千円程度のものです。MRIや内視鏡検査など1万円を超える精密検査は「後日予約を取って」行なう場合が多い。1万円持っていれば安心と言えますね。

【Q:心付けは用意すべき?】

 必要ありません。心付けがあったからといって優先的に治療してもらえたり、治療の方法が変わるといったことはありません。

【Q:休日診療の病院は信用できる?】

 医療機関には「平日と休日」という概念はなく、各々の医療機関が「診療時間」と定めて病院を開けている時間以外はすべて「救急外来」扱いです。休日でも病院が「診療時間」としている時間帯は、診察の質などは平日と変わりないと思っていいでしょう。

 ただし救急外来になると変わってきます。ドラマ『コード・ブルー』などのように、どの科の病気でも対応できる救急の専門家がいる医療機関はごく限られているからです。

 多くは当番の医師が持ち回りで診察しているので専門外の医師に当たることもある。緊急性が高ければ、専門科の医師を呼び出して治療を依頼しますが、軽症の場合は応急処置を行ない、平日、専門医がいる外来を再度予約することになります。

「救急車で運ばれたのに長いこと待たされた」とおっしゃる方もいらっしゃいますが、対応する救急外来によっては、救急車で運ばれても自分で歩いてきても、症状が同じならば待たされる時間は同じであることも覚えておきましょう。

関連キーワード

関連記事

トピックス

11月24日0時半ごろ、東京都足立区梅島の国道でひき逃げ事故が発生した(右/読者提供)
【足立区11人死傷】「ドーンという音で3メートル吹き飛んだ」“ブレーキ痕なき事故”の生々しい目撃談、28歳被害女性は「とても、とても親切な人だった」と同居人語る
NEWSポストセブン
愛子さま(写真/共同通信社)
《中国とASEAN諸国との関係に楔を打つ第一歩》愛子さま、初の海外公務「ラオス訪問」に秘められていた外交戦略
週刊ポスト
グラビア界の「きれいなお姉さん」として確固たる地位を固めた斉藤里奈
「グラビアに抵抗あり」でも初挑戦で「現場の熱量に驚愕」 元ミスマガ・斉藤里奈が努力でつかんだ「声のお仕事」
NEWSポストセブン
「アスレジャー」の服装でディズニーワールドを訪れた女性が物議に(時事通信フォト、TikTokより)
《米・ディズニーではトラブルに》公共の場で“タイトなレギンス”を普段使いする女性に賛否…“なぜ局部の形が丸見えな服を着るのか” 米セレブを中心にトレンド化する「アスレジャー」とは
NEWSポストセブン
日本体育大学は2026年正月2日・3日に78年連続78回目の箱根駅伝を走る(写真は2025年正月の復路ゴール。撮影/黒石あみ<小学館>)
箱根駅伝「78年連続」本戦出場を決めた日体大の“黄金期”を支えた名ランナー「大塚正美伝説」〈1〉「ちくしょう」と思った8区の区間記録は15年間破られなかった
週刊ポスト
「高市答弁」に関する大新聞の報じ方に疑問の声が噴出(時事通信フォト)
《消された「認定なら武力行使も」の文字》朝日新聞が高市首相答弁報道を“しれっと修正”疑惑 日中問題の火種になっても訂正記事を出さない姿勢に疑問噴出
週刊ポスト
地元コーヒーイベントで伊東市前市長・田久保真紀氏は何をしていたのか(時事通信フォト)
《シークレットゲストとして登場》伊東市前市長・田久保真紀氏、市長選出馬表明直後に地元コーヒーイベントで「田久保まきオリジナルブレンド」を“手売り”の思惑
週刊ポスト
ラオスへの公式訪問を終えた愛子さま(2025年11月、ラオス。撮影/横田紋子)
《愛子さまがラオスを訪問》熱心なご準備の成果が発揮された、国家主席への“とっさの回答” 自然体で飾らぬ姿は現地の人々の感動を呼んだ 
女性セブン
26日午後、香港の高層集合住宅で火災が発生した(時事通信フォト)
《日本のタワマンは大丈夫か?》香港・高層マンション大規模火災で80人超が死亡、住民からあがっていた「タバコの不始末」懸念する声【日本での発生リスクを専門家が解説】
NEWSポストセブン
山上徹也被告(共同通信社)
「金の無心をする時にのみ連絡」「断ると腕にしがみついて…」山上徹也被告の妹が証言した“母へのリアルな感情”と“家庭への絶望”【安倍元首相銃撃事件・公判】
NEWSポストセブン
被害者の女性と”関係のもつれ”があったのか...
《赤坂ライブハウス殺人未遂》「長男としてのプレッシャーもあったのかも」陸上自衛官・大津陽一郎容疑者の “恵まれた生育環境”、不倫が信じられない「家族仲のよさ」
NEWSポストセブン
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
「週刊ポスト」本日発売! 習近平をつけ上がらせた「12人の媚中政治家」ほか
NEWSポストセブン