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宇野昌磨復活優勝を導いたイケメンコーチに「裏MVP」の声

ロシア杯での宇野昌磨とステファン・ランビエル氏(SPUTNIK/時事通信フォト)

◆GPシリーズフランス大会8位から、羽生を破って全日本王者へ

 羽生結弦の4年ぶりの出場、高橋大輔のラストダンス、鍵山優真、佐藤駿という強力ジュニア勢の参戦など、例年以上に注目を集めた今年の全日本フィギュアスケート選手権男子シングルは、宇野昌磨の優勝で幕を閉じた。

 宇野と言えば、平昌五輪銀メダリストの実力者である。ところが今シーズンは、GPシリーズフランス大会でシニア転向後過去最低となる8位に終わるなど、不調が続き、グランプリファイナルへの出場も逃した。今回の優勝はそこからの復活劇だったのである。

 不調の原因の一つが「コーチ不在」だった。幼い頃より指導を受けた樋口美穂子コーチ、山田満知子コーチとの師弟関係を今年6月に解消し、本人も納得してコーチ不在で試合に臨んだものの、前出のフランス大会は得意なはずのジャンプで次々に転倒、キス&クライでは、一人、涙を流した。

 そんな宇野が全日本前に発表した新コーチがステファン・ランビエール氏だった(年明けから正式に就任)。ランビエールコーチという新しい力を得て、スケートを楽しむことを思い出したという宇野。それが全日本4連覇、しかも、初めて羽生との直接対決を制しての全日本王者という結果につながった。宇野は「(羽生に)勝ってみたいという気持ちがあった」と試合後のインタビューで答えている。

 全日本選手権の上位選手らによって行われたエキシビションで宇野が披露したのフランスの名曲「La Vie en Rose(ばら色の人生)」だった。これは2016-2017年シーズンに、ランビエールが振り付けたプログラムである。このプログラムを選んだことに、宇野のランビエールへの思いが窺われる。

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