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2019.12.29 16:00  NEWSポストセブン

精神科医と患者の性的関係が海外で禁じられている背景

多くの医師はリスクを負いながら全力で治療にあたっているが(写真はイメージです)

 嵐の二宮和也(36)と元フリーアナウンサー、オードリーの若林正恭(41)と20代の看護師、イモトアヤコ(33)と日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ』のプロデューサーなど、2019年秋以降の芸能界は空前の結婚ラッシュが続いた。そのなかで話題を呼んだのが、元「ももいろクローバーZ」の有安杏果(24)と、25歳年上の A氏(49)との結婚だ。A氏は都内でクリニックを開業する精神科医で、有安がももクロ時代から主治医を務めていたと報じられた。

 2019年11月24日に有安がInstagramでA氏との結婚を発表すると、投稿から3時間で1万2000件以上の「いいね」がつく一方、ネットを中心に「素直に祝福できません」「精神科医と患者が結婚してもいいの?」との声が多数寄せられて賛否両論となった。

「有安さんのケースはさておき、一般的に精神科の患者が主治医に恋愛感情を抱くことはあるのですが、それから発展して性的関係を持つようになるのは問題です」と指摘するのは、精神科医の片田珠美氏だ。

「精神科の患者は、治療中に自分の悩みを真剣に聞いてくれ、何でも相談できて頼りになる主治医に恋愛感情を抱きやすい。これを精神分析の創始者であるフロイトは『転移性恋愛』と名づけて、“気をつけなければいけない”と警告しました。

 そもそも精神科を訪れる患者は精神的に弱っているケースが多く、アドバイスをくれる医師を“この人がいないと生きられない”と思い込むほど実際以上に高く評価する傾向があります。これは、フロイトが『ほれこみ』と呼んだ精神状態です」(片田氏)

 心身が弱っている患者は悩みを真摯に聞いてくれる主治医に恋心を抱きやすいとの指摘だが、なぜ、転移性恋愛は「気をつけなければいけない」のだろうか。

「転移性恋愛が生じると、主治医が患者の愛情欲求を満たさなければ治療が中断することもあります。また、一時的な恋愛関係を結んだとしても、その後で患者が精神的に傷ついたり、主治医に対する怒りや復讐心を持ったりすることもあります。たとえ結婚しても、転移性恋愛は治療関係を通して引き起こされるのであり、必ずしも医師個人の人柄に魅力を感じたわけではないので、結婚生活に幻滅するかもしれません。

 様々なリスクがあるからこそ、フロイトは患者とは距離を置き、深みにはまらないことを精神科医に求めました」(片田氏)

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