◆歌手・声優も訪れる「喉・風邪の神」/三輪里稲荷神社(東京)
同じく東京・墨田区の三輪里稲荷は、「のどけ」──喉の不調や風邪にご利益があるとされる。
「江戸時代初頭、出羽三山の修験者・大日坊が大畑村(当時)の総鎮守として羽黒大神の分霊を勧進したのが三輪里稲荷の始まりとされます。喉や風邪のご利益は、かつてインフルエンザのような疫病が流行した際に、修験者がこんにゃくを煎じたものを飲ませて疫病を鎮めたことがきっかけで広まりました」(花見桂子・宮司)
三輪里稲荷は別名、「こんにゃく稲荷」とも呼ばれる。
「2月初旬の初午の日に、湯殿山秘法の『こんにゃく御符』をお授けしています。竹串にこんにゃくを刺した田楽のような御符ですが、これを竹串ごと煎じて、そのお湯を飲むと喉や風邪などの病に良いとされています」(同前)
参拝者の中には、歌手や声優の喉の病気の平癒を願って訪れるファンも多い。正月には「令和二年正月限定御朱印」を頒布。
※週刊ポスト2020年1月3・10日号