ライフ

サイコロ1つで出来る究極の双六 「強欲豚」のギャンブル性

「慎重かつ大胆に」が戦略のカギを握るサイコロゲームの「ピッグ」

「慎重かつ大胆に」が戦略のカギを握るサイコロゲームの「ピッグ」

 正月休みに親子でトランプや双六(すごろく)などのゲームで盛り上がる家族も多いだろう。ボードゲームでは、サイコロを振ってコマを動かしたり、カードをめくったりすることが多い。じつは、サイコロ1個だけを使って、双六を単純にしたようなゲームがあるという。ニッセイ基礎研究所・主席研究員の篠原拓也氏が紹介する「ピッグ」が、そのゲームだ。

 * * *
 確率や統計の話題には、ギャンブルと関係するものが多い。コイン、トランプ、ルーレットなどを用いたゲームで、さまざまな研究や分析が行われている。サイコロもそのうちの1つだ。サイコロは、世界中で用いられている。日本でも、たまにテレビの時代劇などで、丁半のシーンを目にしたりする。

 今回は、研究者の間で知られている「ピッグ」というサイコロのゲームを紹介しよう。このゲームは、英語のpigという単語が持つ「強欲豚」の意味から、このような名前で呼ばれている。では、どのように強欲なのか、まず、ゲームの仕組みを紹介しよう。

 ゲームに使うサイコロは1つ。このゲームは2人以上なら何人でもできる。ゲームの原型は、2人のプレイヤーが対戦する形式だ。以下では、プレイヤーが2人の場合で説明する。

 まず、2人の間で手番の先・後を決める。2人がサイコロを1回ずつ振って、出た目が大きいほうが先、小さいほうが後、といった感じだ。

 プレイヤーは自分の手番に、「1」の目が出ない限り、サイコロを何度でも振ることができる。そして、いつ振り止めても構わない。振り止めた場合は、振り止めるまでに出たサイコロの目の合計が、その手番での得点となり、手番は終了となる。

 ただし、もしも「1」の目が出てしまったら、その手番で得ていた得点はすべて没収されて、得点は0となり、その手番は終了となる。

 手番が終わると、前回の手番までに獲得していた点数に、今回の手番の得点が加算される。この合計点数は、没収されて減るようなことはない。そして、相手のプレイヤーの手番となる。これを繰り返していって、先に合計点数が100点に達したプレイヤーが勝者となる。

関連記事

トピックス

ドラフト1位の大谷に次いでドラフト2位で入団した森本龍弥さん(時事通信)
「二次会には絶対来なかった」大谷翔平に次ぐドラフト2位だった森本龍弥さんが明かす野球人生と“大谷の素顔”…「グラウンドに誰もいなくなってから1人で黙々と練習」
NEWSポストセブン
渡邊渚さん(撮影/藤本和典)
「私にとっての2025年の漢字は『出』です」 渡邊渚さんが綴る「新しい年にチャレンジしたこと」
NEWSポストセブン
ラオスを訪問された愛子さま(写真/共同通信社)
《「水光肌メイク」に絶賛の声》愛子さま「内側から発光しているようなツヤ感」の美肌の秘密 美容関係者は「清潔感・品格・フレッシュさの三拍子がそろった理想の皇族メイク」と分析
NEWSポストセブン
2009年8月6日に世田谷区の自宅で亡くなった大原麗子
《私は絶対にやらない》大原麗子さんが孤独な最期を迎えたベッドルーム「女優だから信念を曲げたくない」金銭苦のなかで断り続けた“意外な仕事” 
NEWSポストセブン
国宝級イケメンとして女性ファンが多い八木(本人のInstagramより)
「国宝級イケメン」FANTASTICS・八木勇征(28)が“韓国系カリスマギャル”と破局していた 原因となった“価値感の違い”
NEWSポストセブン
実力もファンサービスも超一流
【密着グラフ】新大関・安青錦、冬巡業ではファンサービスも超一流「今は自分がやるべきことをしっかり集中してやりたい」史上最速横綱の偉業に向けて勝負の1年
週刊ポスト
今回公開された資料には若い女性と見られる人物がクリントン氏の肩に手を回している写真などが含まれていた
「君は年を取りすぎている」「マッサージの仕事名目で…」当時16歳の性的虐待の被害者女性が訴え “エプスタインファイル”公開で見える人身売買事件のリアル
NEWSポストセブン
タレントでプロレスラーの上原わかな
「この体型ってプロレス的にはプラスなのかな?」ウエスト58センチ、太もも59センチの上原わかながムチムチボディを肯定できるようになった理由【2023年リングデビュー】
NEWSポストセブン
12月30日『レコード大賞』が放送される(インスタグラムより)
《度重なる限界説》レコード大賞、「大みそか→30日」への放送日移動から20年間踏み留まっている本質的な理由 
NEWSポストセブン
「戦後80年 戦争と子どもたち」を鑑賞された秋篠宮ご夫妻と佳子さま、悠仁さま(2025年12月26日、時事通信フォト)
《天皇ご一家との違いも》秋篠宮ご一家のモノトーンコーデ ストライプ柄ネクタイ&シルバー系アクセ、佳子さまは黒バッグで引き締め
NEWSポストセブン
ハリウッド進出を果たした水野美紀(時事通信フォト)
《バッキバキに仕上がった肉体》女優・水野美紀(51)が血生臭く殴り合う「母親ファイター」熱演し悲願のハリウッドデビュー、娘を同伴し現場で見せた“母の顔” 
NEWSポストセブン
六代目山口組の司忍組長(時事通信フォト)
《六代目山口組の抗争相手が沈黙を破る》神戸山口組、絆會、池田組が2026年も「強硬姿勢」 警察も警戒再強化へ
NEWSポストセブン