「コーチの実績は、選手の成績とリンクします。池江選手の専属コーチだった三木さんは、彼女が復帰するまで実績がゼロになってしまう。その間、彼女を支え続けることも考えたそうですが、池江選手サイドがコーチ契約の解消を提案したそうです。
池江選手は相思相愛のコーチと“一緒に歩けない”とショックを受けたようですが、三木さんの今後も考えて“今はそれぞれの道を”と前を向いているようです」(日大関係者)
池江選手の入院中、三木コーチの指導を受けた日大水泳部(男子)は、昨年9月に開催されたインカレで12年ぶりの優勝を手にする。三木コーチの高い指導力が、皮肉にもさらに両者を遠ざける要因になってしまう。
「当初、三木さんは日大に就職したものの、池江選手の復帰時期次第では、再び専属コーチに戻るのではとの話もありました。しかし、三木さんは日大で早々と結果を出した。大学側は、池江選手の復帰に関係なく、このまま水泳部の指導を続けてほしいと考えるのは当然です。契約解消の発表時期を考えると、昨年末に何かしらの話し合いと決断があったのではないでしょうか」(前出・日大関係者)
池江選手のマネジメント会社は、コーチ契約解消の発表時期について、「実際の契約解消は5月末だが、当時は池江が入院中だったため、退院後の正式発表となった」と回答。
だが三木コーチにコーチ契約解消の真相を直撃すると、「何も答えられない」と繰り返すだけだった。
現在の池江選手について、冒頭の知人はこう話す。
「今の彼女のいちばんの楽しみは、大学生としてキャンパスライフを送ることなんです。最近は車を運転することもあるようです。彼女は病気になったことで、水泳ばかりではない“普通”の大学生活を送れるとポジティブに考えています」
視線の先はパリへ──池江選手は歩き始めている。
※女性セブン2020年2月6日号