「関西外国語大学や神田外語大学、学習院女子大学は航空会社の客室乗務員(CA)への就職が強いことで知られています。語学養成に力を入れているのはもちろん、CA養成のノウハウが蓄積されているためです。また、日本文化大学は法学部だけの単科大学ですが、卒業生の4割ほどが警察官になる、いわば“警察官養成大学”。職場にOB、OGが多いというメリットも見逃せません。規則を守ろうとする意識が高い学生が多く、キャンパス内はゴミのポイ捨てがなく掃除いらずなほどきれいだそうです」(安田さん)
CAや公務員などの専門職は、大学に通いながら専門の就職塾へも入る人が多いだけに、学費の面でも大助かりだ。
もちろん、大学進学を希望する受験生すべての家庭で潤沢な教育資金があるわけではない。そんな時頼りになるのは奨学金だ。奨学金の受給率は年々増加し、現在は5割にのぼるというデータもある。ファイナンシャル・プランナーの中垣香代子さんが言う。
「通常は日本学生支援機構の奨学金を考えるが、大学独自の奨学金を設けているところもあり、特にその数が多いのは日本大学、早稲田大学、慶應義塾大学など。60種類近いさまざまなタイプの奨学金があります。なかには返済不要のものもあり、受けたい大学の奨学金は早めに調べておくといいでしょう」