国内

新型肺炎、日帰り温泉施設やカプセルホテルも注意が必要

新型肺炎の死者が出た中国・武漢市で、患者を病院に搬送する医療従事者(中国・武漢市)

 中国・武漢で発生した新型コロナウイルスは、世界中に感染者が拡がり、警戒が強まっている。多くの中国人が大移動する春節を迎え、日本ではどのような危機が迫っているのか。

 中国人観光客と接する機会が多いのは、秋葉原や銀座といった観光地だけとは限らない。

 中国人のマーケット分析を手がける「トレンドExPress」の調査によると、中国人観光客の訪日理由の2位に「温泉に入りたい」が挙げられた。温泉地だけでなく、日帰り温泉施設の人気も高まっている。山野美容芸術短大客員教授の中原英臣氏(感染症学)が解説する。

「風呂や浴室は高温多湿でウイルスの感染力が弱まるが、問題は入浴後に共用スペースで過ごす時間が長いこと。多くの客が集まる場所でごろ寝をしたり、食堂でのんびりするのは避けるべきです」

 同4位には「カプセルホテル」がランクインしている。カプセルホテルは中国では珍しい形態で「スタイリッシュで機能性に優れている」「狭い空間でも快適に過ごせる」などの理由で支持を集めているという。

「乾燥しがちなうえ、通常のホテルより物理的に客室の距離が近い。睡眠中に咳やくしゃみでウイルスが広がる可能性があるので、十分に注意が必要です。居室のカーテンや仕切りはしっかり閉めたうえで、就寝時もあらかじめ用意したマスクを着用するとよい」(中原氏)

 日本政府は21日に閣僚会議を開き、新型コロナウイルスに対する水際対策を徹底する方針を決定したが、感染者を完全に防ぐのは至難の業といえる。

 個々人が「濃厚接触のリスクを避ける」ための行動をとることが、感染拡大を防ぐうえで重要になってくる。

※週刊ポスト2020年2月7日号

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