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2020.01.29 07:00  NEWSポストセブン

死者100人超の新型肺炎 感染力から深刻度をどう測るべきか

◆感染力には表れない新型肺炎の脅威

 一般に、感染症は免疫をもっている人にはかからない。そこで、日本では、さまざまな感染症に対するワクチンの予防接種が行われている。その結果、現在、ワクチンがある感染症に対しては、9割を超える人が免疫をもつようになっている。

 ただし、インフルエンザの場合は、流行しているウイルスの株とワクチンの株が違うと、予防接種を受けていても感染拡大を防ぎきれないこともあるとされている。

 この「免疫を持つ人が多ければ多いほど、感染症が流行しにくくなる」という考え方にもとづいた感染拡大の予防策は、「集団免疫」といわれる。感染症の拡大防止のための、重要な予防策となる。

 基本再生産数で表される素の感染力をみれば、はしかやおたふくかぜのほうが余程高い。しかし、ワクチンの効果を含めた感染力でみると、ワクチンの効果が限定的なインフルエンザや、ワクチンがないSARS、MERSの脅威が高まってくる。

 そして、残念ながら、いま流行している新型コロナウイルスに対しても、まだワクチンはない。ワクチンを開発して実用化するまでには、相当な時間がかかる見込みとされている。

 そこで、一人ひとりができる最低限の予防策としては、戸外からの帰宅時、食事の前、トイレの後の、うがいや石鹸での手洗いなど、日常生活のなかで基本的な感染症対策を行うことが何よりも大切なのは言うまでもない。

 新型コロナウイルスは流行のピークが見えず、今後も新たな感染状況が刻々と明らかになってくるだろう。大事なことは、「あまり数値に踊らされることなく、いまできる予防策を粛々と取ること」だと思われるが、いかがだろうか。

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