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堀江貴文氏が考える「日本企業がGAFAと対抗できる分野」

 ちょっとした道具を使えば、ウサイン・ボルトと同じスピードで走ることができたり、ムバッペのような超速ドリブルでプレーできたり、コービー・ブライアントばりのダンクシュートが決められるようになる……。単純にワクワクするエンタメ的体験だ。

◆スマホ所有の延長線上にAIとの同期がある

 人間は様々なテクノロジーによって、その能力を“拡張”し続けて生きてきた。自動車も飛行機も、パソコンもスマホも、メガネもコンタクトレンズも、様々なツールが「身体拡張」の一環として利用されている。

 移動やコミュニケーションにかかっていた時間が短縮され、新たに生み出された時間を使って、別のことをしているわけだ。

 AIやロボット技術を進化させる目的も、人間の「身体拡張」思想がその根源にある。私たちは、いまの肉体の能力だけで、本当に満足なのだろうか? 外部の機械的なサポートで、できることの選択肢が増え、より豊かな人生が過ごせるのではないか?

 例えば、自動車が登場して、人力車や飛脚はいなくなった。移動の手段を、私たちは自動車に“拡張”することで、1日で数百キロを移動することができるようになった。そうして過去から想像もつかないような、質の高い生活を過ごしている。

 近年の自動運転やドローン産業も、いわば人間の「目」や「耳」などの感覚的な能力の拡張技術と言える。今後も人類は、様々な方法で身体の“拡張”を繰り返すだろう。

 脳の“拡張”の時代も近いかもしれない。AI研究の世界的権威でもあるレイ・カーツワイルは、自分の脳に電極を刺し、機械と融合することを厭わないと語っている。仮にそれが実現すれば、人間の知能は現代の数千億倍まで“拡張”されるという。AI研究の世界的な大権威は、すでに「人とAIが同期する姿」を、見据えているのだ。

 同期の仕方については、脳に電極を刺さないまでも、BMI(ブレイン・マシン・インターフェース=脳と機械をつなぐ技術)では、ヘッドギアを装着するだけの方法の研究も進んでいる。

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