もうひとり、衣装がよかったのは、光秀が堺で出会った三淵藤英(谷原章介)。足利将軍家の奉公衆という身分で、どこか貴族的な雰囲気の藤英は、白地に金色の模様が入った高級和菓子の包み紙のようないでたちだ。悠然と微笑とほほ笑んでいるが、将軍家は衰えるばかり。藤英の衣装はどうなる…。
そして、ゴッテリ親父の代表といえば、松永久秀! 光秀が鉄砲を買おうと訪れた店に現れ「このわしを怒らせて生き残った者は堺といえども一人もおらん」と怖い顔で店主に脅しをかけた久秀の上着は、赤やら黄色やらの線がスパークしたような派手な柄だ。演じているのが吉田鋼太郎だからか、これが着物じゃなくナイトガウンに見えたのは、私だけ?
その後、久秀は酔っ払って寝入った光秀の懐から金を抜き出し、枕元に「また会おう」という手紙と鉄砲を置いて姿を消す。食えない武将、裏切り者、梟雄(きょうゆう)と呼ばれる久秀は、爆死したともいわれる人物。あのスパーク柄には深い意味があった!? その生きざまも含め、久秀がどんな衣装で現れるか。注目です。